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gmailアカウント乗っ取りのニュースについて
昨年暮れにgmailアカウントの乗っ取りが多くなっているというニュースと、
二段階認証の方法を紹介する記事がたくさん出ていた。

たぶん、そういう被害は実際に増えているのだろうけど、
なぜgmailだけが問題に?なぜこの時期に?という疑問がつきまとう。

紹介されているような乗っ取り手法は、
gmailだけじゃなくて、あらゆるアカウントで使える。

ぼくが悪者だったら、おなじような手法をeコマース系のサイトで使うだろう。
まあ、その手の被害はあっても、まだ表面化していなくて、
gmailのような有効な対処法も用意できていない、ということだろうか。

さてニュースがリリースされた時期であるが、
これからユーザーが年末年始の休みに入ろうとするときであり、
少々ややこしいセッティングをする時間が取れそうなタイミングだった。

ぜひとも施して欲しい対策を呼び掛けるには、絶妙なタイミングである。
報道の時期をgoogle側が仕掛けたのかと、思えなくもない。
実際、アカウント乗っ取り事件も、二段階認証も、以前からあったものだし。

さて、その二段階認証だが、ぼくは設定する気にはなれない。
ただでさえもgoogleには、
やりとりしたメールの中身から、
閲覧したサイト、検索した言葉、読んだニュースから、いつどこに居たかの情報まで、
実に大量の個人情報を与えつづけてきた。
このうえ携帯番号や携帯メアドまで教えてやりたくはない。

ぼくがgoogleの担当者だったら、そうやって獲得した新たなIDを使って、
これまで集めた情報を相互に関連づけ、「名寄せ」しようとするだろう。

なかでも携帯番号は事実上、人間の個体識別番号に近いものになっている。
それを教えてしまうと、googleアカウントと関連づけられて集められた個人情報を、
リアルな個人と結びつけることができてしまう。

その潜在的な気持ち悪さは、
アカウント乗っ取りの危険をかかえる気持ち悪さを越えている。
まあ、それを言うとAndroidスマホは使えなくなってしまうが。

二段階認証を設定することは、乗っ取り防止の強力な方法だとは思うが、
同時に別種の懸念が生まれることを意識すべきだろう。
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テーマ : インターネット
ジャンル : コンピュータ

ハーバード大の情報環境
今日はハーバード大の情報環境のことを書いておく。

まず、広いキャンパスの、どこへ行っても、屋外でも無線LANがつながる。
ユーザーIDとパスワードは一元的に管理されていて、
一度登録しておけば、どこでノートPCを開いても、
すぐにネットにつながる。

学内のいたるところに、無料でネットが使えるPCがある。

図書館でPDFが作れて、サーバーに転送できることはすでに書いた。

ネットでのシラバスの検索や、コースのスケジューリング、履修登録くらいはまあ、
いまどき珍しくないだろう。

驚いたのは、学生も教員もタダで使える有料ソフトがダウンロードできることだ。
ただし、ネットでキーサーバーにつないでいないと、起動ができなくなっている。
使えるソフトをざっとメニューから拾ってみると、

Adobeの各種ソフト
アンチウィルス
ChemBioDraw
Endnote
Igor Pro
LabVIEW
LANDesk Survey
Logger Pro
Maple
Mathematica
Matlab
Minitab
SPSS
Stata MP
WinEdt

太っ腹というか、けっこう金目のソフトもある。
というか、高い学費に込みなんだろうけど、
ぼくのようなタダで居候している客員身分には、おいしい。

試しにEndnoteを使ってみた。
無料なのはありがたいけど、
キーサーバーにつなぐクライアントソフトに問題発生。
何もしてないのに、気が付いたらCPUを半分くらい喰っている。
どうにも気持ち悪いので、使用をあきらめた。

まあ、ソフト会社にしてみれば、
学生のあいだに馴染んでおいてもらえたら、
なにせハーバードだし、
卒業したら経営者になって、大口顧客になってくれるかもしれない。
将来への投資と宣伝と思えば、かなりのディスカウントもあるだろう。

学生にしてみれば、
LabVIEWやSPSSが使えたら、就職にすぐに役に立つ。

こうやって、恵まれた学生とそうでない学生とで、
格差がますます広がっていくのか。

テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

ハーバード大図書館のイケてるサービス
IMAG0013.jpg

ようやく図書館の使い方がわかってきて、
さすがハーバード!といいたくなるような、
イケてるサービスをいくつか知った。

館内の紙コピーは有料だが、
すべて身分証にセットされたプリペイドカードで支払える。
(逆に、これがないと紙コピーができない。)

PDFスキャニングは、無料で誰でも使えるようになっている。
もちろん、本の全頁スキャンは禁止だし、
30分以上続けて機械を占有しないようにと書いてある。
それと、スキャナの台数がちょっと少ない。

PDFはUSBメモリに入れられるし、
メモリを忘れたら、カウンターで貸してくれる。
ただし、機械がXPベースの旧式で、
USB転送にかなり時間がかかる。

さらにすごいのは、スキャナからPDFを、
学部のサーバーの自分の領域にFTPで送ることができる。
ぼくのような客員身分でも、デフォルトで100MBが与えられている。

これは転送が速いし、かなり便利である。

資料の種類によっては、コピーやスキャンは禁止でも、
持込デジカメで自由に撮ってよいものもある。

デジカメを忘れたら、これもカウンターで貸してくれて、
撮り終わったらカメラを図書館内のPCにつないで、
gmailか何かを使って写真を転送できる。

マイクロリーダーからも直接スキャニングできて、
ファイルをメール転送できる。

そして、ぼくはまだ使ったことがないが、
よその図書館の資料をスキャニングして、
メールで送ってくれるサービスもあるようだ。
これも無料らしい。

ちょっとまえまでは、
海外調査ではコピーした資料でスーツケースがふくれあがったものだが、
そんなの、もう過去のはなしになってしまった。

テーマ : 学校図書館
ジャンル : 学校・教育

文化財デジタル複製の是非は?
「寺院の文化財、進むデジタル複製」という記事が、
今日の毎日新聞朝刊に掲載された。

この問題をときどき話し合ってきた、野宮さんの署名記事だ。

残念ながら紙面では関西版のみらしいが、
全文がネットにアップされた。


ぼくは本物をデジタル複製で置き換える場合の、5原則を考えている。

(1)現状のまま複製すること(現状複製)
(2)原本は近くで保存すること(近地保存)
(3)原本を定期的に公開すること(原本公開)
(4)劣化をモニタリングすること(劣化監視)
(5)複製品が劣化したら作り直すこと(複製維持)

残念ながら、これらを完璧に満たしたプロジェクトはない。

専門家は「置き換え」の是非を公の場で語りたがらないので、
議論できる場が少ない。

お寺さんのなさる事には、批判がましいことはいえない。
貴重な作品は、とにかく蔵に入れるべきだ。
専門家のそういう姿勢が、本物の作品を市民から遠ざけていく。

それは長期的には、文化財への市民の関心を下げ、
保存に税金を投じることに同意しないひとを増やすことになるだろう。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

電子書籍で読んでも記憶に残りにくい気がする
自炊本をiPadで読んでいるのだが、
紙の本とくらべて、どうも内容が頭に残らない気がする。

紙の本の読書では、カバーの感じや手触り、
本の重さや本全体のどのあたりといった、
身体的な記憶とともに、
内容が記憶されているのではないだろうか。

電子書籍だとその辺の感覚が一律になるから、
読んだことが、頭のなかのいつもと違う所へ行ってしまう感じがする。

何よりも、どの本で読んだことなのかが、
なかなか思い出せないのだ。

もっとも、電子書籍なら何十巻もの全集を持ち歩くといった、
紙の本ではとうていできないことができるわけで、
検索がかけられるとかメリットもたしかにあるのだけど、
読んだことが身にならないのでは困る。

紙の本と電子書籍の読書体験の差はあると思う。

誰か脳科学か何かで解明してくれ。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

文化財をデジタル複製で置き換えるべきではない
障壁画や屏風などの文化財をデジタル複製で置き換えることの是非について、
ここ1年くらいのあいだにいくつか発言してきた。

ぼくは「置き換え」には長短があるのではと思っていたが、
いまの技術で「置き換え」を進めるべきではないと、結論するにいたった。

先日、ある寺院で、デジタル複製の障壁画とホンモノを、
ほぼ同時にみる機会があった。

いままで、デジタル複製は、ホンモノと何か違うと漠然と感じていたが、
その違いが、あまりにもはっきりしていたからだ。

複製品は全体的に黄緑で、墨の中間調が飛んでいる。
淡い金泥が、複製品ではベタッとした黄土色になっている。
接近観察したら、複製品はあきらかにエッジがボケている。

どうしてこれが「ホンモノそっくり」などといえるのか、まったく理解できない。
こんなものをみせて、これがあの絵師の作品だと思わせるなんて、国民をばかにしてないか?

深刻なのは、ホンモノが収蔵庫に入れられ、
保存環境が急激に変わることによって、
作品が劣化することを指摘する専門家もいるのに、
収蔵庫内での変化について、ほとんどモニタリングされていないことだ。

温度・湿度の安定した暗所なら、
作品は良好に保存されるというのが、
いまの保存科学のテーゼだが、
モニタリングしていないのだから、
収蔵庫内での劣化を証明しようがない。

だが、昔みた作品の記憶から、
収蔵庫内での劣化を感じ取っている専門家もいる。

気づいてはいても、声をあげることができない。
高松塚古墳の壁画消失事件と、おなじ構造だ。

文化庁も美術史の偉い先生方も博物館も多くの寺院も、「置き換え」には積極的だ。
しかもデジタル複製の費用は、ほとんど企業が宣伝費で出してくれる。
「原子力村」ならぬ「文化財デジタル複製村」ができていて、
国民不在の「置き換え」を、毎年数点のペースで進めている。

デジタル化で文化財の活用分野が広がることは否定しない。
だけど、いまの程度の複製技術で、ホンモノを収蔵庫に入れ、
ホンモノがあるべき場所にニセモノを入れていくことには反対だ。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

ウィルス作成罪の条文とプログラム開発の常識
震災やら原発やらで世間があわただしくしているなかで、
どさくさにまぎれるようにして「ウィルス作成罪」なるものが盛り込まれた、
刑法の改正案が成立してしまったようだ。

この条文を読んだら、プログラム開発の経験者のほぼ全員が、
まず目が点になり、つぎに首が30度ほど傾くだろう。

というのは、
「人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作」
をさせないかもしれないプログラムを提供して、
ダメ出しをする手法は、ごく一般的に行われているからだ。

かのマイクロソフトだって、それをやっている。

もっといえば、
「その意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録」
は、市販のウィルス対策ソフトにだって、あてはまりそうなものがある。

どうも開発者の常識と、法律の条文を考えるひとの頭のなかが、
ずれてしまっているように思えてしかたない。

とはいえ、法案が通ってしまってから騒いだって手遅れだ。

どんな法律ができようとしているのか、
ぼくたちはふだんから、
そんなことにも目を光らせておかないといけないということか。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

上海のネット事情
1週間ほど上海方面へ行っていた。

中国からはfacebookやtwitterが使えないことは知っていたが、
今回はホテルから、このブログにもアクセスできなかった。

空港でもつながらなかったので、
泊まったホテルだけのことではないみたいだ。

niftyのsmtpで送ったメール2通が、
正常に送信したようにみえたが、
何の痕跡も残さずどこかへ消えてしまった。

中国のネットには、白ヤギさんか黒ヤギさんがいるみたい。




CIMG0629.jpg

寧波の庭園で撮った1枚。

そのままキャラクターになりそう。

テーマ : インターネット関連
ジャンル : コンピュータ

最近の子どもたちはダイヤル電話のかけ方を知らないのだ
TS3S0065s.jpg

ある中学校の職員室の横に、
むかしなつかしいピンク電話があった。

ダイヤルの下に貼り紙がしてある。

「ダイヤルは止まるまでしっかりと回してください。曖昧な回し方をすると通話が出来ないことがあります。(故障ではありません)どうしても通話できない場合は職員室へ申し出ください。」

そこの先生に聞いたら、最近の中学生はダイヤル電話のかけ方を知らないのだそうだ。

「ううむ」と思うが、そりゃまあ、そうかもしれない。

自分が子どものころを思い出してみても、
ダイヤル電話をかけるのはむずかしかった。

まずダイヤルに入れた指が穴から抜けないようにしながら、
正しく円を描かなくてはならない。

ダイヤル止めのとこまできっちり回して、
穴から指をぱっと抜くというのも、
あんがいむずかしい。

ローテクなものでも、
使いこなすには慣れがいる。

でも、ケータイで文字をすばやく入力できる子どもでも、
ダイヤル電話をかけられないというのは、おもしろいなあと思う。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

iPad2なぜ出てこない?
地震の影響で3月25日のはずだったiPad2の日本発売が延期されたが、
いまだに発売日未定なのは、なぜなんだろう?

部品調達ができなくなったわけではないと、
アップルはいっているようだが、
そうだとするならば、日本でだけ売らない理由がわからない。

いま日本に製品を回しても売れないだろうと思っているのだろうか。

それはたしかに、被災地はたいへんだけど、
日本の大半では、だいたいふつうの生活が営まれている。

iPadファンにとっては、これも「風評被害」の一種ではないか。

勢いのある会社やビジネスの才覚のあるひとは、
日本市場でどんどん活躍して経済を回してほしいときだ。

テーマ : Apple
ジャンル : コンピュータ

Facebookは死んだ Intifadaページ閉鎖
パレスチナの対イスラエル暴動を呼び掛けたという理由で、
Facebookは35万人がみているというIntifadaのページを閉鎖したと伝えられた。

中東の民主化革命で重要な役割をはたしたFacebookだが、
けっきょくのところ、西欧社会に都合のいい動きには使わせて、
そうではない運動を抑圧したということだ。

民衆の自由のためのツールとしてのFacebookは死んだ。

テーマ : インターネット関連
ジャンル : コンピュータ

大災害のときは電話しないこと
外国の友人たちから、安否確認のメールやらがつぎつぎと来るのはうれしいが、
1、2回しかあったことがなくて、顔も思い出せないようなひとからもメールが来る。

京都では幸い何事も起きていないし、
申し訳ないけども、ほとんど知らないひとにまで返事をしているヒマはない。

メールなら通信負荷はそんなにないが、
電話はそういうわけにはいかない。

ひとりが回線を使うと、そのぶん他のひとが確実に使えなくなる。

安易に電話をかけると、本当に連絡が必要なひとの通信を妨害してしまう。

そんなわけだから、
深刻な被害が伝えられている地域に肉親がいるわけでもないひとは、
東日本への電話を差し控えるべきだとぼくは思う。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

NHKの生放送がストリーミングされている
NHKの地震報道番組が、
生でUSTREAMに流れている。

テレビ放送が同時にネットに流されることって、
日本ではいままであまり記憶がない。

こういう不幸なことで、
テレビとネットの垣根が崩れるとは……。

テーマ : インターネット関連
ジャンル : コンピュータ

すごい儲け話の迷惑メール
日本語の迷惑メールにはお決まりのつまらないものが多いけど、
英語のには、たまにすごいスケールの大きな儲け話が書かれてある。

しばらくまえに来たのは、こんなのだ。

FIFA2010の関係のお金1000万ドルが南アフリカの口座にあるのだが、
事情があって自分は引き出せないからいったん海外の口座へ送りたい、
その中継役になってくれたら、君に3割をあげよう。

最近はこんなのも来た。

自分はマレーシアの弁護士で、クライアントが600万ドルを遺して心臓病で亡くなった。
そのクライアントはインドネシアの津波で家族をみんな亡くしている。
おまえはそのクライアントと名字がおなじだから、
近い親戚だと名乗ってくれ。
法的な手続きは全部こちらでやってあげる。
そして遺産を自分と山分けしよう。

「やまだ」って、マレーシアにもある名前なん?

テーマ : 迷惑メール
ジャンル : コンピュータ

IPv4ついに枯渇ですか
20年前には、IPアドレスは無限にあるように思えたけど、
まさかこんな日が来るとはねえ。

1992年当時つとめていた短大では、
学生教職員あわせても数百人しかいなかったけど、
クラスC(254個のアドレス)の割り当てをひとつすでに持っていたのに、
追加でクラスB(65,534個のアドレス)も取れた時代だった。
(何年かして、クラスCのほうは返した。)

だいたい、人間の数は60億なのに、
43億個ものIPアドレスが足りなくなるなんて、
ぼくには想像できなかった。

テーマ : インターネット
ジャンル : コンピュータ

巧妙な詐欺メール
ときたま、すごい巧妙な詐欺メールが来て、
一瞬、信じてだまされそうになることがある。

今日届いたメールも、まれにみるよくできた詐欺メールだった。

外国からUPSでぼく宛に送られている荷物が税関で止まっている、
送り状におまえのメアドが書かれてあるから連絡した、
税金を追加で払わないと受け取れないから、
指定したメアドに返事しろという内容の英語メールだ。

(じっさい、税金を払わないと受け取れない荷物はありえるから。)

UPSっぽいメアドから発信されているので、
一瞬信じそうになったけど、
よくみたら@ups.claims.irになっているので、
発信ドメインはupsじゃなくてclaims.irという別の組織だ。

それが決め手で、ぼくはこれを詐欺メールと判断した。

これは、引っかかってしまうひと、多いだろな。

テーマ : インターネット
ジャンル : コンピュータ

イチローの偉業はすごいけど
イチローが大リーグで10年連続200本安打を打った。

これはうれしいニュースではあるけれど、
記録を達成したイチローの後ろに映っている、
あのガラガラのスタンドはどうだろう。

弱小マリナーズにいる日本人が挑む記録など、
アメリカ人は関心ないということだ。

応援するファンの姿を大写しにして、
いかにもアメリカでも話題になっているかのように、
日本のテレビは演出するけれど、
そうじゃないということを、
あの映像から読み取らなくてはいけない。

テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

電子書籍じゃ味わえないこと
バークレーの図書館で、古い本を開く。
名だたる先人たちが、若き日に手にしてきた本だ。
その重みを体で感じる。

すり切れた表紙や、何枚も貼り付けられた貸し出し記録。
それに無数のアンダーラインや書き込み。

図書館の本に書き込むなど、
もってのほかだと思っていたけど、
年月を経た書き込みからは、
その時代の読者の関心や思考が伝わってくる。

いろんな筆跡の書き込みが、本という複製品に、
ホンモノのオーラを与えている。

それを手に取ることで、
知の伝承のつながりのなかに、
自分も入る。

こんな体験は、電子書籍じゃ味わえないでしょ。

テーマ : 電子書籍
ジャンル : 本・雑誌

米国発の電子書籍市場に対する的外れな意見
(1)電子書籍を一企業に囲い込ませてはいけないという批判
 →これをいうひとは、自分が囲い込みたいだけのことだ。

(2)アップルはストアで売る本を検閲している
 →こういうことをいう日本の出版社だって、何を売るかの選別はしている。

(3)これからはコンテンツを持つ出版社の力が強くなる
 →「出版社はいらなくなる」のまちがいだろう。
  「売れる本」ではなく、「よい本」を作ることができる出版社だけが生き残る。

テーマ : 電子書籍
ジャンル : 本・雑誌

電子出版の荒波に呑まれる出版界に同情しきれない理由
多少、情報処理には強い
ぼくだから思うのかもしれないけれど、
出版は、まだまだ恐ろしいほど手作業の世界なのだ。

いや、
変わろうとしない、変える気もない、
といったほうがいい。

たとえば、
こちらで校正済みの電子データを渡しても、
それを一度プリントして、
印刷所で打ち直すようなことを平気でする。

そんなことをすると、人的ミスが入るし、
校正の手間が2~3回は増える。
それがコストを押し上げ、
出版までのスピードを遅らせる。

校正で朱書きを入れた部分を、
編集さんが転記して印刷所へ送ったりもする。

出版物の正確さをたかめるためにも、
確定稿に対する手作業は、
できるだけ減らしたほうがいい。

手作業を減らすには、
設備投資が要るし、
雇用も減ってしまうだろう。

だけど、情報技術が世界にもたらした変革とは、
つまりそういうことを要請するものなので、
それに対応しなければ淘汰される。

出版界のひとに、ときどきそういう話をするのだけど、
どうも反応が鈍いんだよね。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

しょぼいぞ、民放ラジオのインターネット放送
先日、在京・在阪のラジオ放送の
インターネットでの同時放送がはじまるという発表があった。

よくみると、放送を受信できるエリアでしか、
ネットでも聴けないようにするらしい。

それでは、ラジオ受信機がパソコンに置き換わるだけの話だ。

インターネットの特性が死んでいる。

ラジオが生き残るためには、
多様な番組を提供することなのだ。

地方色豊かなラジオ番組には魅力がある。

大阪で少年時代を過ごしたぼくは、
電離層の状態がいいときにだけ聴けた、
東京の文化放送がとても新鮮だった。

いまでも地方へ行ったときに、
ドライブしながら地元のラジオを聴くのは、
じつに楽しい。

ラジオ局の偉い人は、
地方で都会のラジオ局が聴けると、
地方局が駆逐されるから、
インターネット・ラジオも
聴ける地域を制限するのだというが、
まったく逆だろう。

地方のラジオが都会で聴けて、
都会のラジオが競争にさらされるのだ。

都会のラジオ局は、それが恐いのだ。

また、ラジオは放送免許で聴取範囲が決められているので、
インターネットでもそれにしたがうのだともいうが、
それもおかしな話だ。

インターネットは公共の電波を使うラジオとは、
おなじではない。

リスナーとしては、
京都にいても北海道や沖縄のラジオを聴きたい。

そして、外国出張が多いぼくは、
外国にいても日本のラジオを聴きたい。

まあ、ラジオ局のほうも、
そういう需要があるのはわかっているのだろう。

わかってはいても、すぐには変われない。
そうやって、時代から取り残されていったのだろうな。

テーマ : インターネット
ジャンル : コンピュータ

電子書籍はどうなる?
今朝の朝日新聞によると、
電子書籍で国内市場を主導するために、
大手出版社が団結して規格や流通の仕組み作りをはじめたらしい。
遅ればせながら、アマゾンの「キンドル」に対抗するようだ。

競争は大いにけっこうなのだが、
電子書籍への二次利用の権利を、
法的に出版社ももてるように求めるという。

それは、作品の囲い込み以外の何でもない。
イノベーションがもたらす恩恵を阻害して、
出版社の旧来の収益構造を守ろうということだ。

電子出版になると印税が紙の本よりも上がってしまって、
作品獲得のためにアマゾンと競争になるのが困るのだそうだ。

印税が上がるとは、大いにけっこうではないか。
少なくとも、ぼくはぜんぜん困らないし、
そういう競争はぜひやってほしい。

文芸家協会も、著作権延長なんて意味のないことをいわないで、
電子書籍で印税の相場を上げる運動をしたらいい。


さてその「キンドル」だが、
昨年の秋にアメリカへ行ったときに、
飛行機で隣り合わせた恰幅のいい陽気なお兄さんが読んでいたので、
ちょっとみせてもらった。

パソコンの液晶よりもずっと目に優しいし、
フォントもきれいだった。
重い専門書を何冊も持ち歩いたり、
すぐに捨てる雑誌を買うこととくらべたら、
たしかにメリットはあると思った。
全文検索ができるのも、すごい魅力だ。
難点は、色が出ないのと、
図や写真が許せないほど荒いことだった。

ブラウジングのしやすさや、
何10年というタイム・スパンでの保存性を考えると、
やはり紙の本を超えるものではないとも思った。

電子書籍と紙の書籍、それぞれに役割がある。
そのバランスを取りながらビジネスとして生き残れる方法を、
出版社はいそいで探さないといけないのはたしかだ。

生き残り方法を、競争のなかで探すのか、
法的な保護に求めるのか。

読者にとって何がいいのかという視点は、
例によって、まとまった声にはなりにくい。

また、出版社が電子書籍に乗り出すことで、
切り捨てられるであろう印刷会社の声も、かき消されている。
それが出版社との力関係というものなのだろう。

旧来の出版社は、歴史的な役目を終えてしまうこともありえる。
いま新聞社がそうなりかけているように。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

Googleブック検索の恩恵
このところ、
『<海賊版>の思想』を英訳するための、
下作業をしている。

下作業というのは、
間違いを直したり、
日本人向けの表現を変えたり、
その後の研究の進展を書き足したり、
横文字の固有名詞をアルファベットにしたり、
大事なことばの訳語を指示したり、
英語から日本語にした引用を、
もとの英語に戻したりすることだ。

本質的じゃないところで、
いくつかミスをしているのがわかったけど、
大ポカはみつかっていないので、
いまのところ、ほっとしている。

いまの作業で、Googleブック検索を使ってみている。
そして驚いたことは、
3年前に本を書いていたときには、
どうしても手に入らなくて、
孫引きするしかなかった18~19世紀の英語文献が、
Googleブック検索を使うとみつかって、
なんと本文まで読めてしまうのだ。

なんか、研究環境がもう、
まったく変わってしまったことを実感する。

何かと批判の多いGoogleブック検索だけど、
著作権切れの本を載せる意義は、
圧倒的にあるし、
現にその恩恵を、ぼくも受けている。

人文学の研究は、これがないとできないような
時代になってしまうかもしれない。

だけど、このすばらしい研究環境が、
一営利企業の手の中にあることに、
大きな不安も感じるなあ。

テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

電子記録がすべてなの?過剰請求にあっているはなし
このごろ、N700系新幹線から
BBモバイルポイントでネットにつないでいる。

契約プロバイダの@niftyの利用記録をみていたら、
どう考えてもおかしな記録をみつけた。

6時10分に新幹線を降りているはずなのに、
7時過ぎまでネットを使っていたことになっている。

これはおかしいと思ったので、
@niftyのコールセンターに電話した。
以下は、やりとりのあらすじである。


ぼく:「わたしは6時10分に新幹線を降りているのに、
どうして7時過ぎまで使ったことになっているのですか?」

コールセンター:「たしかに、記録は7時過ぎまでになっていますね。
ログアウトはちゃんとなさいましたか?」

ぼ:「ログアウトはしていません。そもそもN700からつないだら、
ログアウト画面なんか出ないじゃないですか?」
(この件については、その後、自分で調べたら、
ポップアップ・ブロックしていることが原因だったけど、
ブロックを解除しても接続エラーが出て、
ログアウト画面が出ないことにはかわりなかった。)

コ:「ログアウトしていないのなら、電波が切れてから一定時間後まで、
料金が発生します。」

ぼ:「一定時間とは、何分ですか?」

コ:「仕様では20分です。」

ぼ:「では、最長で新幹線を降りるぎりぎりまでネットにつないでいたとしても、
6時30分にはログアウト状態になるはずですよね?
あとの30分ほどのぶんまで請求されるのはおかしいでしょ?」

コ「そうですね……。」

ぼ:「記録がおかしいのだから、何とか対処してもらえませんか?」


つぎのセリフが極めつけだった。

コ:「どのようなことがあっても、記録を修正することはできません。」


ぼ:「接続業者が御社ではなくBBモバイルポイントなことは知っています。
このような事例が発生していることを、BBに伝えてもらえませんか?」

コ:「そのようなことは、いたしておりません。」


こんなやりとりを、30分近くもした。

らちがあかないので、BBのコールセンターに電話してみようと思ったけど、
携帯や自宅のひかり電話からはかからない番号になっている。


取り戻せる金額は、せいぜい250円くらいだ。
こんなことに時間を使うくらいなら、仕事をしたほうがいいから、
おかしいと思っても、ほってある。


@niftyさん、ソフトバンクテレコムさん、
このブログを読んだのなら、ちょっと考えてね。

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テーマ : ネットワーク
ジャンル : コンピュータ

ウィニー開発者・無罪判決に思う
今日、大阪高等裁判所で、
ウィニー開発者の金子勇さんに対する逆転無罪判決が出た。

当然の判断だと思う。

そもそも逮捕自体が、京都府警ハイテク犯罪対策室の
功を焦った勇み足だったと、ぼくは思っている。

金子さんが逮捕されたとき、
ぼくは2004年5月24日の京都新聞に、こんな依頼記事を書いた。

強まる一方のデジタル著作権 Winny事件

また、京都地裁で有罪判決が出たとき、
2006年12月13日の京都新聞夕刊に、ぼくはこんな談話を寄せた。


 推測しかできない金子被告の主観的態様を有罪の根拠にしたことに疑問を感じる。技術は本来、無色透明で、使い方次第で違法行為もあり得る。今回の判決で、開発者の意欲は社会的に制約される。日本のソフト開発にとって大きな痛手だ。
 音楽など既存のコンテンツ業界は希少性に価値を置いて収益を得るが、ネットは誰もが情報を発信し、流通させる機能を持つ。コンテンツの共有・拡散に価値を見いだしつつ、創作の労に報いるようなビジネス構造へ転換を図る必要がある。


この考え方はいまでも変わっていない。

記事を読み返してみたら、
このときのもうひとりの談話者は、大阪市大の中野潔さんだった。

中野さんは、「有罪は仕方ない」と、ぼくとは正反対の意見だった。

対立しているみたいにみえたかもしれないけど、
じつはぼくと中野さんは、
個人的には仲がよかったのだ。


その中野さんは、先頃とても若くして
とつぜん鬼籍に入られてしまった。

ひとの運命って、ほんとうに、一寸先は闇なんだな。

テーマ : ITニュース
ジャンル : ニュース

ドコモ混乱してる?ケータイのフィルタリング
高1の長男がケータイ・デビューした。
彼のチョイスはドコモSH-06Aのホワイト。
NERVモデルとはいかないまでも、
ホワイトもいかす。

さて、ショップでの契約のときのこと。
「フィルタリングは、iモードフルブラウザにもかかるんでしょうね?」
と、しごく一般的なはずの質問をしてみた。

「iモードフルブラウザ」とは、
ケータイでPC向けのウェブサイトがみれるブラウザだ。

ドコモショップの店員さんは即答できず、
しばらくいろんなとこに聞き回っていた。

誰もそういうことを聞かないのだろうか?

彼女の結論は、
「フルブラウザにはフィルタリングはかからないので、
それを動かさないように気をつけるしかありません」だった。

「それじゃ、ザルやん。あかんやん!」と思ったけど、
店員さんにいってもしかたないことなので、黙っていた。


家に帰ってから確認したら、フルブラウザにも
ちゃんとフィルタリングがかかっていた。

ドコモの販売店さん、混乱してますねー。

テーマ : DOCOMO
ジャンル : 携帯電話・PHS

何とかしなさい!YBBUserさん
何年もまえからだけど、
わが家にYBBUserの
アクセスポイントからの無線LANの電波が
暗号化なしで強力に届いている。

PCの設定に気をつけてないと、
自宅の無線LANじゃなく、
知らないあいだにYBBUserのほうに
つながっていることがある。

YBBUserというのは、
Yahoo! BBさんが販売している無線LAN機器に、
最初から設定されているアクセスポイント名で、
初期状態では、セキュリティがかかっていない。
誰でもそれ経由で、タダでネットにつなげてしまえるのだ。

ちなみに、coregaという無防備アクセスポイントも
よくみかける。

そういうことがわからないユーザーさんが、
そういうことを知らずに初期状態で使っているもんだから、
ご本人の知らないあいだに、自分の回線が
他人さまに使われていることになっている。

そういうことが、日本全国で起きている。

何がいちばん問題かというと、
保護者の知らないあいだに
子どもがネットにアクセスしてしまうことだ。

子どもも使うPSPやiPod touchには、
無線LAN接続機能があって、
WEBブラウザまで付いている。

世の中、子どもとケータイのことをよくいうわりに、
PSPやiPod touchのことはノーマークだ。
これらはゲーム機や音楽プレイヤーではなく、
ネット端末だと考えなくてはならない。

「うちには無線LANは無いから」とか、
「うちの無線は、セキュリティをかけてるから、
PSPはネットにつながらないはず」とか思っていると、
保護者の知らないあいだに
子どもがPSPを近所のYBBUserにつないで、
WEBサイトをフィルタリングなしでみてしまう、
ということが起きかねない。

いや、それは現実に起きているだろう。


何とかしなさい!YBBUserさん。



【お気に入りスポット】
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京都・大覚寺・大沢池のお月見

昨晩は土手にシートを敷いて、小1時間ほど眺めてました。
横でスーツ着た紳士が携帯電話で
金利がどうこうと話していました。
お月見のときぐらい、下世話なことは忘れたらいいのにねえ。

アクセスは悪いですが、ここからもうちょっと東の広沢池は、
伝説的なお月見ポイントです。
(柳生宗矩『兵法家伝書』「水月」の項を参照)

帰るころにお月さまは雲に隠れて、みえなくなりました。

テーマ : セキュリティ
ジャンル : コンピュータ

中学校の「情報科」を創っています
今日は滋賀大附属中で、先生方向けに
「情報のみかた」
の講演をした。

滋賀大附属中さんとは、
もう3年くらいのお付き合いになる。
ぼくが書いた『情報のみかた』という本に、
そこの先生方が共感してくださって、
この本を新しく創る「情報科」という
カリキュラム開発のヒントにしたいと
おっしゃってくださった。

著者冥利に尽きることだった。

それから、ときおり附属中さんにおじゃまして、
授業を参観させてもらったりしながら、
手弁当でカリキュラム作りのお手伝いをしている。

ぼくの立場は、いまの機器操作中心の
情報教育にはアンチなので、
今日の講演で情報教育の先生方に、
それをどのように伝えたらいいのか、
ずいぶん迷ってしまった。

今日の話のポイントは、
「現実を理解し、行動する力」
「つなげる力」
にした。

結果は、道徳にも踏み込むような講演になった。


それがよかったかどうか、わからない。

有名私大の附属学校の関係の先生方や、
有名進学高校の情報科の先生や、
はるばる岩手から来られた先生もいて、
恐縮してしまった。


「情報科」がはじまったときに入学した生徒さんが、
いま3年生になって、
教育の効果がはっきりみえてきた。
生徒さんの思考力や表現力が総合的にたかまって、
教科学習にもいい影響が出ている。

情報教育の概念が変わるような波が、
滋賀大附属中さんから起こるといいな。

教育関係の方々の訪問は、大歓迎ということなので、
たくさんの先生方に、
ぜひ「情報科」の授業をみてもらいたいです。

テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

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