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スコールと祈り
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いまの季節、ジャカルタでは午後になると
毎日スコールが降るのだそうだ。

朝からの町の汚れをサッと流し、
ムッとした空気を残して、
夕暮れどきを迎える。

スピーカーが流すムスリムの祈りの歌が、
どこかのモスクから聞こえてくる。

彼らにとって、神は疑いなくいる。
信じるとか信じないとかの問題ではないのだ。

そういう道徳的な柱のないことが、
いまの日本の、いちばんの問題なのかもしれない。
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テーマ : 東南アジア
ジャンル : 旅行

愛しい紙たちとの対話
アーカイブスで古い資料をひもとく。

ぼくが来るのを、異国の地で、
70年もじっと待っていてくれた、
愛しい紙たち。

筺からファイルを出すと、
パラパラと破片が落ちる。

酸性紙の古新聞だ。

切り抜きが大量に入っている。

ぼくはファイルを開くことをあきらめ、
そっと筺へと戻す。

このファイルは、
誰の目にもふれることなく、
朽ちていくのかな。


1通の手紙をみつける。
差し出し人は、ある歴史上の人物とつながりがある。
そこをみぬけるのは、世界でぼくだけだろうという、
幻想に満ちた優越感。

研究者の至福の時間だ。

テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

奇跡のひとと再会
2年ぶりに友人と再会した。

柔らかさのなかに、
時代を切り開くパワーを持ったひとだ。

2年前、友人は病で死と向き合っていた。
すでに何度も死線を乗り越えていたが、
できる治療は、もうほとんどなかった。

残された方法に望みを託し、
そして、その苦しい治療をも乗り越えた。

奇跡だと思った。

数ヶ月まえ、友人のメールには、
「またどこかで、きっとお目にかかれますよね。」
と書かれてあった。

ぼくは、「またお目にかかりたいです。」と返した。

そして、その願いはかなった。

短かかったけれど、深い時間を過ごした。

別れ際、ぼくは、
「また会いましょう。」
と手を差し出した。

これが最後じゃないことを、約束して欲しかった。

友人はぼくの手を握りしめながらいった。

「また会いましょう。何度でも。何度でも。」

テーマ : 「生きている」ということ
ジャンル : 心と身体

ナイト・イン・トーキョー
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しじまに光が溢れる街。

ひとが働く所は、白い光。
ひとが住む所は、あたたかい光。

いろんな想いや、愛や、憎しみや、欲望が、
ひとつひとつの光のなかで、うごめいている。

遠い日に、
おなじ光をみていた姿を、
窓辺に重ねる。

あのころ持っていた、
夢と希望と不安。


時は過ぎ去ったのだ。

テーマ : ひとりごと。
ジャンル : 日記

すてきなひと
いいことをわけ与えてくれるひとはすてきです。

おいしいもの、うれしいこと、
美しいもの、おもしろいこと、
ちょっといい話、いつも気前よくわけてくれるひと。
お菓子だってジュースだって、
何でもわかちあいましょう。
おなじお皿にスプーンを突っ込んだって、
ひとつのストローからジュースを飲んだって、
間接キスだなんて神経質にならないで。
あなたがつらい目にあっていたら、
お皿をわけあった友だちが、きっと助けてくれます。


あてのない散歩を楽しむひとはすてきです。

どこへ行くとも決めないで、
気になるほうへ、気になるほうへと歩いていくひと。
そういうひとにはきっと、音にならない音、
声にならない声が、聞こえているのでしょう。
自分の知らないどこかへと、
みえない力にみちびかれ、
思いもしない何かをみつけだすのです。


はしゃぐひとはすてきです。

心が燃えることを、しっかりと持っているひと。
はしゃいだひとがいると、
まわりの人の心も動きはじめます。
はしゃぎ方はひとそれぞれ。
小躍りするひともいれば、
静かに熱くなるひとだっています。
燃え方はいろいろでも、
おなじことにはしゃげるひととは、
いつまでもいっしょの時間をすごしていたくなります。


気持ちをかくさず話すひとはすてきです。

はずかしいことも、つらいことも、
プライベートなことも、
聞いていてびっくりするようなことでも、
どんどん話せるひと。
心の垣根がいっぺんに吹き飛んで、
深いところでつながる感じに、
あっという間になれるからです。
どん引かれたっていいじゃない。
素直になれるあなたのことを、
心の底ではうらやましく思うひともいます。


裏切らないひとはすてきです。

たとえ自分が裏切られても、ひとを裏切らないひと。
信じてもらえるひとは、
どこへ行っても、何をやっても、
生きていくことができます。
でも、ひとから信じてもらうのには、
長い時間がかかるけど、
一瞬のひとことで、
信用をなくしてしまうこともあるからご用心。


自分を歌で表現できるひとはすてきです。

ことばは大事、でもことばだけじゃない。
メロディーがあって、
そしてあなたの声にのせてはじめて、
ことばは輝くのです。
昼だろうと夜だろうと、
部屋のなかだろうと街のなかだろうと、
ふっと歌を口ずさむひとは、
感性のアンテナを、
いつもいっぱいにのばしているひとです。
だって、ひとって何かに触発されたら、
ダイレクトに音楽欲に結びつくものなんでしょ?


こんなひとがいつも近くにいたら、
それだけで世界がすてきなところに変わります。




この「すてきなひと」という詩は、
ちょうど1年前に作って、
京都新聞さんに掲載してもらったものです。

それなりに反響をいただいて、
ぼくはこの詩を気に入っていて、大切に思っているので、
何かの本にでも収録できたらと思ってきたのだけど、
しばらくは難しそうなので、
ブログに載せて、読んでもらいたいと思いました。

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

パラレルワールドの夜
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霧のフリーウェイ
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UCLAから空港へ向けて、
タクシーで早朝のフリーウェイを走った。

霧が濃かった。

先を走るひとの光が、ぼんやりとみえている。
でも、決してひとつの光を追いかけてはいない。

前にかすかに道がみえている。
だから、この道を走る。

視界はいつまでも晴れない。

しかし、メーターの数字は、少しずつ確実に増えていく。
まるで齢を重ねていくように。

テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

ハーバード点描
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リスが食べる。
ヒトも食べる。

リスはただ食べる。
ヒトは読みながら食べる。

リスは読まなくったって、来年もエサにありつけるだろう。
ヒトが読むのは、来年食べるため?

食べることだけなら、リスのほうがハッピーかもね。

だけど、
ヒトが読むのは、食べるためだけじゃない。
ヒトは読んでそれを伝えることで、
知恵のつがなりのなかに入る。

それは、とてつもなくすばらしいこと。

時を越えたつながりのなかに入ることは、
あなたが永遠の命を得ることなんだ。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

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