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電子書籍はどうなる?
今朝の朝日新聞によると、
電子書籍で国内市場を主導するために、
大手出版社が団結して規格や流通の仕組み作りをはじめたらしい。
遅ればせながら、アマゾンの「キンドル」に対抗するようだ。

競争は大いにけっこうなのだが、
電子書籍への二次利用の権利を、
法的に出版社ももてるように求めるという。

それは、作品の囲い込み以外の何でもない。
イノベーションがもたらす恩恵を阻害して、
出版社の旧来の収益構造を守ろうということだ。

電子出版になると印税が紙の本よりも上がってしまって、
作品獲得のためにアマゾンと競争になるのが困るのだそうだ。

印税が上がるとは、大いにけっこうではないか。
少なくとも、ぼくはぜんぜん困らないし、
そういう競争はぜひやってほしい。

文芸家協会も、著作権延長なんて意味のないことをいわないで、
電子書籍で印税の相場を上げる運動をしたらいい。


さてその「キンドル」だが、
昨年の秋にアメリカへ行ったときに、
飛行機で隣り合わせた恰幅のいい陽気なお兄さんが読んでいたので、
ちょっとみせてもらった。

パソコンの液晶よりもずっと目に優しいし、
フォントもきれいだった。
重い専門書を何冊も持ち歩いたり、
すぐに捨てる雑誌を買うこととくらべたら、
たしかにメリットはあると思った。
全文検索ができるのも、すごい魅力だ。
難点は、色が出ないのと、
図や写真が許せないほど荒いことだった。

ブラウジングのしやすさや、
何10年というタイム・スパンでの保存性を考えると、
やはり紙の本を超えるものではないとも思った。

電子書籍と紙の書籍、それぞれに役割がある。
そのバランスを取りながらビジネスとして生き残れる方法を、
出版社はいそいで探さないといけないのはたしかだ。

生き残り方法を、競争のなかで探すのか、
法的な保護に求めるのか。

読者にとって何がいいのかという視点は、
例によって、まとまった声にはなりにくい。

また、出版社が電子書籍に乗り出すことで、
切り捨てられるであろう印刷会社の声も、かき消されている。
それが出版社との力関係というものなのだろう。

旧来の出版社は、歴史的な役目を終えてしまうこともありえる。
いま新聞社がそうなりかけているように。
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