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ホメオパシー問題、学術会議の談話に違和感あり
ホメオパシーを全面否定する談話を、
日本学術会議の会長が出した。

ぼくはホメオパシーはまったく信用しないが、
学術会議が特定の療法を標的にすることには違和感がある。

科学的根拠がなく、
患者を医療から遠ざけるものなど、
世の中にいくらでもある。

どうして学術会議が
ホメオパシーだけを問題にするのかというと、
どうやら副会長の個人的な情熱と、
医学者である会長の組み合わせで、
こういうことになったようなのだ。

医学系の学会が警告を発するのならわかる。
だが、医学界の主張を、
さらにいえば副会長の個人的な主張を、
学術会議の名前でやっているような、
恣意性がにじみでているのだ。

学術会議は人文社会系も含んだ、
総合的な学者集団のはずだ。

すべての学問を視野に置けば、
医学が拠って立つ近代科学すらも、
相対化されてしまうものだ。

「非科学的」というだけで、
魔女狩りのようなことを、
学術会議がしていいとは思わない。
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テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

常識をくつがえす挑戦
古武術研究家の甲野善紀さんと、ひさしぶりに長電話した。

彼とは『禅という名の日本丸』を出したときに、
お手紙を下さったことがご縁なのだが、
その後もワークショップにおじゃましたり、
学会での講演にそろって招待されたりと、
偶然も手伝ったお付き合いがつづいている。

『禅という名の日本丸』は、
日本文化についてのみんなの常識をくつがえす挑戦だったわけだが、
ぼくのなかのそういう部分と、
甲野さんが身体操作法の研究でなさっていることとが、
共鳴しているのだと思う。

甲野さんのことを超人扱いする向きもあるようだが、
彼はそんなひとではない。

舞台のうえで、相撲のひとの挑戦を受けて立って、
一方的にズルズル押し込まれて苦笑いするひとなのだ。
(そのとき、甲野さんは雪駄履きのままだった。)
イメージを壊してまで、そういう姿をさらすことのできるのは、
すごいことだと思う。
そしてその後、舞台裏で、
ああいう場合、どうすれば押されてしまわないのかを、
お弟子さん相手に研究なさっていた。
ああ、このひとはこうやって新しい技を身に付けるのだなと思った。

最近は武道の常識に挑戦する本をご執筆中とか。
刊行が楽しみだ。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

戸籍長寿問題
戸籍のうえで坂本龍馬よりも年上の、
186歳で生きていることになっているひとまでみつかったらしい。

全国の役所の戸籍担当者は、
いまの仕組みにはこういう問題があることを、
とっくに知っていたはずだ。

戸籍長寿問題をみていると、お役所の体質がよくわかる。

書類上のつじつまさえ合っていれば、問題にしない。
おかしいとわかっていても直さない。
マスコミで騒がれてはじめて、問題をあかるみに出す。
みんな横並びでそろえて公表して、ひとつひとつの問題を薄めようとする。

日本の戸籍制度は世界に冠たるものだと、
歴史人口学者なんかが自慢してきたが、
こんなにお寒いものだったとはね。

テーマ : 経済・社会
ジャンル : ニュース

直島で現代アートをみて想う
CIMG9602.jpg

瀬戸内海の直島へ行ってきた。

現代アートで島の活性化をしているというので、
まえから行きたいと思っていたのだ。

ユニークで面白い取り組みだと思った。
だけど、何というか、しっくりこない部分もあった。

「さあ、これはアートです。心してみてください」
といわれているような、
気持ちを構えさせてしまうような感じがあるのだ。

もっともそれは、直島に限らず、現代アートに共通することだ。

島や地域が持っている伝統とか、
そういったものとのつながりが、
もっとあってもいいのでは?

「何だかよくわからないけど、これで島にお客さんが来てくれるのなら……」
とか、
「アート系女子が島に残ってくれたら」
いう気持ちで島のひとが受け止めているのだとしたら、切ない。
(じっさい、訪問者には女子があきらかに多かった。)

「角屋」という、古民家を改造したインスタレーションのなかで、ずっと座ってみてたら、
どこかから視察に来たらしきおじさんが、
「面白いですか?」
と、話しかけてきた。
「ここの隅からみると、とてもきれいですよ」
と返事した。
(ほんとは、涼しかったからというのもある。)

おじさんは、どうしてここにひとが集まるのか、
よくわからんという雰囲気だった。

「南寺」とか、地中美術館のなかの「オープン・フィールド」とか、
ここにしかないような、驚きの視覚体験ができる魅力は、たしかにある。

だけど、それらをもっと肩肘張らずに楽しみたいとも思う。

それと、神社の下を掘って作品にするのは、やっぱり賛成できない。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

海を渡った柔術と柔道
自分の研究関心とぴったり合っていて、
しかも感心させられるような本と出会えることはめったにない。

この本は新聞広告でみたときから気になっていた。
ジュンク堂でたまたまみかけて、パラパラ読んだら、
予想に以上にいい本だったので買った。


開国以後、新天地を求めて海を渡り、
柔術・柔道を伝えた無名のひとたち。

あるひとは警察や大学で、
あるひとは自分の小さな道場で教え、
あるひとはショーでの興行で広めた。

そして現地の伝統格技と融合して、
その国のスタイルの柔術・柔道が生まれていった。

著者らの姿勢は、
日本柔道の「真正さ」を振りかざすような、
安直な姿勢とは無縁である。


カラー柔道着や、ポイント制や、足へのタックルやらの、
世界の「まちがった柔道」に対して、
日本の「正しい柔道」を守るのだ、
とかいうお題目が幅をきかせている。

しかし、柔術・柔道の歴史に秘められたダイナミズムをみせられると、
「正しい柔道」などということばが、
世界の柔道の広がりなかで、
はたしてどれほどの意味があるものなのかと思えてくる。


執筆した14名の著者たちの、強靱で柔軟な思考力に拍手を送りたい。

海を渡った柔術と柔道―日本武道のダイナミズム海を渡った柔術と柔道―日本武道のダイナミズム
(2010/06)
古賀 徹高木 勇夫

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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

まあるいお年寄り、少なくなったと思いません?
調剤薬局で順番待ちをしていたら、
60代らしいおじいさんが、
若い女性の薬剤師さんに詰め寄っていた。

待ち時間の表示が25分なのに、30分待たせるとはどういうことかと、怒鳴っているのだ。

そのおじいさんは、どうみても5分が惜しい生活をしているようにはみえない。
しかもいま、お盆休みだし。
そんなに忙しいのなら、怒っていないで、さっさと薬もらって帰ればいいのに。

窓口での5分の遅れを怒るなんて、かなりクレイジーなことだ。
外国から戻ってくると、日本社会のそういう余裕のなさというか、
息苦しいところが目に付く。

失礼だけど、団塊世代は60歳を超えても、円熟してないひとが多い。
ちょっと気に入らないことがあると、クレームをがんがんいう。

人間、歳を取ったら、まあるくならないといけないでしょうに。

テーマ : 心の持ち方
ジャンル : 心と身体

白人さんは寒さに強く紫外線に弱いのだ
アメリカに行ったとき、当地の日本人から、
白人さんは体質的に寒さに強いのだと聞いた。
その証拠に、冷たい川やプールで泳いでるのは、
みんな白人さんだからみてごらんと、彼はいう。

そういえば思い当たる節がある。
冷房がぎんぎんに効いた飛行機内で、
半袖やタンクトップに短パンで平気でいるのは、
必ずといっていいほど白人さんだ。

あれはたまたま服を持っていないのかと思っていたけど、
彼らは寒く感じないんだな。

逆にいうと、白人さんはアジア系やアフリカ系ほど暑さに強くない。
そのくせ、日光には強いあこがれを持っているので、
とにかく日に焼きたがる。
ところが有色人種ほど紫外線に強くないので、
女性なんか40代にもなったら、
気の毒なくらい肌が傷んでいる。

胸元を開けて若い魅力をアピールしてくれるのは、
おっさん目線でみたらうれしいけれど、
友人やったらあまり勧められへんな。

テーマ : 紫外線対策
ジャンル : ヘルス・ダイエット

目の前でひとが倒れていたらどうする?
アメリカでみたテレビ番組のなかに、興味深いものがあった。
ひとが街頭でいきなり倒れてみたら、通行人がどう反応するかという実験だ。

毛皮を着た身なりのいい女性が倒れたら、6秒後には何人かのひとが近寄って介抱した。
ホームレスの格好をした男性が倒れたら、3分後に離れたところから彼をみながら、救急に電話するひとがあらわれた。
ホームレスの格好をした男性がビールの空き缶を持って倒れたら、88人が横を通り過ぎ、ようやく立ち止まったひとはホームレスの黒人女性だった。
彼女は「誰か救急車を呼んで」と通行人にいいつづけるが、66人?が無視して通り過ぎ、やっと電話してくれる女性があらわれた。


アメリカはなんて社会だ!と思うなよ。
ぼくはもっとひどい状況を日本で経験したことがある。

それは病院の外来のエレベーターの前だった。
入院患者さんらしいパジャマを着た女性が倒れているのを遠くからみつけた。
近くにいるひとはみんな、彼女を避けるように歩いていた。

ここは病院でしょ?病人が倒れているにきまってるじゃない。
ぼくはその光景が信じられなかった。
すぐにかけよって、女性に「だいじょうぶですか」といったら、
彼女は何かをいおうとして声にならない。
遠くにみえた看護師さんをすぐに呼んだ。


自分が街中で倒れるときは「だれか助けて!」じゃだめで、
ひとりを指さして「あなた、助けて!」といわないとだめだと聞いたことがある。

寒気のするようなことだが、それが現代社会なのだろう。

テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

電子書籍じゃ味わえないこと
バークレーの図書館で、古い本を開く。
名だたる先人たちが、若き日に手にしてきた本だ。
その重みを体で感じる。

すり切れた表紙や、何枚も貼り付けられた貸し出し記録。
それに無数のアンダーラインや書き込み。

図書館の本に書き込むなど、
もってのほかだと思っていたけど、
年月を経た書き込みからは、
その時代の読者の関心や思考が伝わってくる。

いろんな筆跡の書き込みが、本という複製品に、
ホンモノのオーラを与えている。

それを手に取ることで、
知の伝承のつながりのなかに、
自分も入る。

こんな体験は、電子書籍じゃ味わえないでしょ。

テーマ : 電子書籍
ジャンル : 本・雑誌

フリー・スピーチ・ムーブメント・カフェで言論の自由を考える
CIMG9345.jpg

カリフォルニア大学バークレー校に、
「フリー・スピーチ・ムーブメント(FSM)カフェ」
というのがある。

1960年代のFSMを記念したカフェだ。

FSMとはひらたくいえば、
大学での言論の自由を守るために起こった、
学生たちによる非暴力の抵抗運動のことだ。
60年代の世界に波及した学生運動の原点だともいわれている。

学生だろうが学者だろうが、
言論の自由は、必死で守るに値するものだと思う。

日本の大学はどうだろうか?
言論の自由は、守られているかと思うと、そうでもない。

そんなことはいうなとか、あんなことを書くなとか、
ムラ社会的な有形無形の言論抑圧はある。

ぼくが気になるのは、著作権がときに言論抑圧の手段として使われていることだ。
批判されるのがいやだから図版の許諾を与えないとか、
書いていることが気に入らないからと、引用を著作権法違反で訴えるとか。

文章の引用には長い歴史があるから、
ちゃんとした引用が抑圧されることはほとんどないが、
図版の引用については、
日本の権利者の多くは意識が未成熟だといいたい。

学者は運動しなくてはならないのだとは思うが、
授業と雑務で疲弊していて、とてもそんな元気はおろか、
研究すらできないのが日本の大学教員の現状だ。

そんなことでいいのか……、と、FSMカフェでつらつらと考える。




アメリカのコーヒーのSサイズは、日本のLサイズ以上。
うっかりアイスクリームなんか注文したら、
ゆうに3人分は盛られてくる。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

ダレス空港のヒジャブ
ワシントンDCのダレス国際空港で気づいたこと。

空港職員に、ヒジャブ(イスラム教の女性の身装で、スカーフで頭髪を覆うもの)
をした女性職員があきらかに多い。

チェックイン・カウンターにも、
案内係にも、
手荷物検査場にも。

たぶん「アファーマティブ・アクション」(積極的差別是正措置)なのだろう。

アメリカはイスラム教徒を差別していない。
そういうことを示すのに、
空港という場所はいいアイデアだ。

テーマ : 宗教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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