<<05  2012,06/ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  07>>
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
学問分野の特徴
最近読んだ本で、ちょっと面白かった部分を書いておく。

哲学者は自分の専門知識を評価できるのは自分だけだと考えている。
歴史学者は職人気質があり強いコンセンサスを持っている。
人類学者は境界を定義し維持することに没頭している。
英文学者は「正当性の危機」に直面している。
政策科学者は自分たちの分野は分裂していると考えている。
経済学者は数学的形式主義でまとまっていると考えている。

ごく少ない人数へのインタビューに基づく本なので、
どこまでホントかわからないけど、
うなずける部分はある。

スポンサーサイト

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

リベラル・アーツ教育を体感中
まとまって英語を習うのも、これが今生で最後のチャンスと思い、
ハーバード・サマースクールの夜間英語コースに通いはじめた。

このコースは基本的に誰でも入れるのだが、
宿題が多くて厳しいことは、日本人留学生のあいだで有名。

量が多いだけでなく、これがリベラル・アーツ教育というものなのねと
思うことがあったので、書いておく。

たかが英語のレッスンと思ってはいけない。
サマースクールの統一テーマがあって、
それに則って、教材が選ばれている。

今年のテーマは、
"O tempora, o mores, 2012 in Diachronic Perspective"

いきなりラテン語かよ!それもギリシアの哲人・キケロの言葉。
これぞリベラル・アーツという感じ。
あえて訳すと、
「ああ時世よ、ああ世の慣わしよ、2012年は通時的視点で」かな。

ギリシア哲学に、ソシュール。
ソシュールはちょっとは馴染みあるけど、キケロなんて読んだことない……。

読書課題はディケンズの『バーナビー・ラッジ』。
文学は苦手だけど、18世紀のゴードン暴動がモデルの話で、
このへんの時代のことは『<海賊版>の思想』に書いたことがあるので、
少しは予備知識があるから、ちょっとラッキー。

初日の宿題は、
(1)"O tempora, o mores"について調べる。現代の事象と関連付けて。
(2)diachronicの概念について調べる。具体例を交えて。
(3)ディケンズの生涯と時代背景を調べ、"O tempora,..."との関連を論じる。
(4)エリザベス女王の在位60年記念スピーチをネットで視聴し、その主題、目的などを書き出し、"O tempora,..."との関連を論じる。
以上を中1日で準備する。

正直、まだ?????な所があるけど、
いちおう学者商売なので、それらしき論を準備はした。

でも、日本の大学でこれをやったとして、何割の学生がついてこれるだろうか?

ぼくもついていけるかどうか、わかりません!

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

ハーバードの名物アイスクリーム
CIMG1654.jpg

大学は明日からサマースクールがはじまる。
ということで、今日はハーバード名物、学長サービスによる無料アイスクリームの日。

実はこのアイスクリームのサービスには、
あのタイタニック号の遭難と深い関係があるのだ。

ひとから聞いた話なので、どこまで正確かわからないけど……

タイタニック号にアメリカの大金持ち、
ワイドナー夫妻と息子のハリー君、そして侍女が乗っていた。
ハリー君はハーバードの卒業生で、大の本好き。
ロンドンへ本の買い出しに行った帰りにタイタニック号に乗ってしまい、
ワイドナー夫人と侍女は救命ボートに乗せられて助かったが、
ワイドナー氏とハリー君は、命を落としてしまった。

息子の早すぎる死を悼んだワイドナー夫人は、
本好きだった息子を偲んで、ハーバード大学に巨大な図書館を寄贈した。
それがいま、世界屈指の大図書館になっているワイドナー図書館である。

ワイドナー図書館の中心部には、ハリー君の書斎が再現してあり、
彼の遺品や肖像が掲げられている。

そして、夫人が図書館を寄贈する条件を大学に出した。
そのひとつが、バニラアイスクリームが大好きだったハリー君にちなんで、
学生にいつでも無料でアイスクリームを食べさせてあげることだった。

もうひとつの条件が、ハーバードの卒業条件に50m泳げることと、というのを入れること。
この条件は20年ほど守られていたそうだが、いまはもうない。

そして、無料アイスクリームのほうは、入学式や卒業式のときに限って、
学長サービスという形で、いまも残っているのだ。

CIMG1657.jpg

大学の構内は、こんな風にアイスクリーム待ちのひとで長い行列が出来ていた。


ところでワイドナー夫人だが、
図書館の落成式のときに知り合った男性と再婚したという、
あまり語られないオチが付いている。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

国会での著作権法改正論議雑感
祭りが過ぎ去って、怒りと不安と無力感が残っている。
とはいっても、これで終わりじゃなくて、
違法ダウンロード罰則化が、恣意的な捜査に悪用されたり、
一罰百戒の見せしめ犠牲者を出さないように、
さらなる規制を権利者が求めてこないか、
たゆまず注視しつづける必要がある。

衆議院で自公がDL刑罰化を閣法にねじ込む方法は、
ただひとり反対していた、共産党の宮本議員が事前に伝えていた通りになった。
自公の協力が欲しい民主が、中身を問わず、
質疑ほとんどなしで合意するという、
密室政治の典型が、白日の下にさらされた。

参議院文教科学委員会では、多少は審議らしいものはあったが、
内容は記録に残っているとおりである。

民主党の森ゆうこ議員だけが、
反対の立場から本質を突いた質問をした。

提案者の、ある衆議院議員の答弁ぶりが非難されているが、
ぼくには、ほんの少し、彼女に同情する気持ちがある。

自分が何を提案しているのか、この議員がよく理解していなかったろうことは、
修正案の説明の、しどろもどろさから伺える。

ぼくのまったくの妄想的ストーリーをいってみると、
先生は伝統文化のひとだし、著作権法は文化の法律だから提案者になってよと、党から言われる。

ネットには詳しくないけど、文化のためになるのならと提案者に名前を連ねる。

よく知らない言葉がならんだ修正案を衆議院の委員会で読み上げる。

聞いたこともない有権者から、反対のメールや電話が事務所にじゃんじゃん届く。

参議院委員会で民主党の委員にぶつけられ、答弁に困る。
(ババを引かされたことを知る。)
(繰り返していうが、これはまったくの妄想・妄言・ファンタジーです。)

それに対して、参議院文教科学委員会での、
自民・公明の委員からの質問とそれに対する答弁は、
入念に打ち合わせがされていて、反対派の懸念もいちおう取り込んだ内容になっていた。

諸派の委員からの質問については、いやまあ、何というか……というのもあったかな。

午後の参考人質疑で、賛成派で出て来た音楽業界寄りの方々は、
緊張していたのか、かなりの論理矛盾を起こしていたり、
ネットユーザーを総会屋にたとえるようなことを言ったりしていた。

わが国の知的財産推進計画は、こういう方が作っていると知って、
暗澹たる気持ちになったのは事実。

日弁連からの参考人は、同連合の立場を繰り返して述べておられた。

なかでも、個人的に一段と評価を上げたのは、津田大介氏かな。
この問題にかんする深い知識に基づいた、理路整然としつつも説得力のある語りに、
この人物の凄さを改めて感じた。

党の方針にさからって反対質問をした森ゆうこ議員は、
委員会での採決前に「半強制的に」(本人ツィッター)委員を解任され、
全会一致で参議院委員会通過となった。

上層部に逆らう者は止めてもらうという悲哀を、
自分に重ねた組織人のひとも多いのでは。

前日に激しい反対質問があったのに、なぜ翌日に全会一致で賛成になったのか、
議事録をかなり注意深く読まないと、わけがわからないことなので、
ネットに裏事情の記録を残しておくことは、「知る権利」の点で大事なこと。

参議院本会議で反対したのは、
民主党:森ゆうこ
共産:井上哲士、市田忠義、紙智子、田村智子、大門実紀史、山下芳生
社民:福島みずほ、又市征治、山内徳信、吉田忠智
無所属:糸数慶子
の12名のみ。


最初にもいったように、まだ終わってはいない。
この改正が悪用されたり、見せしめの犠牲者が出ないよう、
注視していかなければならない。

個々の議員のことを、つぎの選挙まで記憶しておくことも大事。
音楽業界に対する何らかの意思表示も、
消費者は行っていなかければならないのでは。

この改正で刑罰を科すターゲットは、特別なひとじゃない。
ごく普通のことのようにネットで音楽や動画を楽しんでいる、ぼくたちなのです。

テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

こんな政党あったらいいな
ぼんやり考えた夢みたいなことだけど、

マニフェストはひとつ。
「わが党は個別の政策課題について、あらゆる手段を使って国民の意見を広く聴取することに努め、その情報を所属の議員に伝えます。わが党の議員は、党が収集した豊富で多様な国民の意見を基に、個々の責任において行動します。」

政党政治を維持しながら、多様な課題につていの国民の多数意見を国政にうまく反映させる仕組みは、これしかないような気がする。

う~ん。やっぱし、「増税反対!」「道路造ります!」て言ったほうが票になるかな。

テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

違法ダウンロード刑罰化、衆議院文科委員会での質疑に対する疑問
本日(15日)違法にアップロードされた音楽・映像ファイルを、それと知りながらダウンロードする行為に刑事罰を科す著作権法改正案が衆議院を通過した。午前の文部科学委員会での下村博文委員(自民党)の質問と、それに対する政府答弁について感じた、ぼくなりの疑問を書いておく。「良識の府」である参議院で、これらの疑問に答えが出されることを期待しつつ。(6月16、18日更新)

下村委員:違法DLを放置するのはネット社会の健全な発展を阻害する。
平野文科大臣:被害が6000億円を超えていて、深刻な状態と認識。
(疑問):音楽産業がいう被害額は推定方法に大きな問題があり、被害が過大に算出されている。それを検証もしないで、業界の言いなりになって国会の場で引用するのは大いに問題である。(参考→「音楽違法ダウンロード被害額7000億円の怪」


下村委員:検閲、捜査権の拡大を懸念する声があるが、捜査は裁判官の令状が必要なので批判は当たらない。
警察庁局長:捜査は法と証拠に基づいて適正に行う。
(疑問):侵害の嫌疑を構成する要素が不明。法制定の前に慎重な議論が必要である。


下村委員:違法・適法の区別ができないという声があるが、故意犯のみが処罰の対象であるので区別できない場合は罪に問われない。エルマークを浸透させるので、法が施行されるまでに区別は容易になるのでは。
高井文科副大臣:政府としてもエルマークを普及させるよう支援する。
(疑問):「よくわからないけど違法化かも」と思いながらDLする行為が「未必の故意」になる恐れが生じ、違法行為の抑止効果よりもネットでのコンテンツ利用全体の萎縮効果のほうが大きいのでは。エルマークは運用が開始されてから4年が経つが、ほとんど認知されていない。違法・適法の判断を一社団法人の認証に委ねるようなことで政府としていいのか。同マークを発行する日本レコード協会の利権につながる恐れがある。(DL刑罰化を国会議員に対して強く働きかけたのは、同協会である。)現状では海外サイトには適用できない。違法アップローダーがエルマークを偽造することも十分考えられ、実効性は薄い。


下村委員:諸外国の罰則規定の状況は?
文化庁次長:違法DLについてはアメリカ・ドイツでは刑事罰の対象。現実に刑事罰の対象になった事例は承知していない。
(疑問):アメリカは広汎なフェアユースを認めているなど、日本の著作権法とはまったく異なる制度設計になっているので、単純な比較はできない。ドイツは刑事告訴の乱発を招いて大混乱を起こしている。(参考→P2Pとかその辺のお話@はてな


下村委員:抑止力によって業界が健全に発展するよう、刑罰化の修正案を出したい。
(疑問):違法行為をさせないためには、刑罰化以前に、教育と広報を十分に行うべき。

テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

アメリカで河童をみた話
30代くらいまで、ときどき金縛りになっていたけど、
もう何年も、ず~っと、なってなかった。

そしたら、おとといの晩、久しぶりに軽い金縛りになった。
ベッドの横に、河童が居たのだ。
(いや、正確にいうと、河童だと思える生物が居る夢をみた、かな。)

金縛りには慣れているので、別に怖くはなかったが、
ここはアメリカである。

「なんで河童やね~ん」
と、心のなかでツッコミを入れたら、
河童は居なくなって、金縛りが解けた。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

日本社会の強み、アメリカ社会の強み
外国に居るとつくづく思うが、
日本社会の強みは、
低賃金単純労働者のクオリティの高さにあると思う。
(たとえばAKB48?)

アメリカ人だけじゃないが、外国の単純労働者は、
どうやって適当に仕事をやり過ごすかとか、
つぎの休みのことばっかり考えているひとが、珍しくない。

その点、日本では現場の「末端」まで、
顧客によいサービスを提供する精神が浸透している。

低賃金単純労働者のクオリティの高さが、
世界最高ともいわれる、細やかに行き届いた、
ときに細かすぎるサービス水準の源だと思う。


その反面、日本はアメリカに絶対に勝てないと思う部分もある。

それは、飛び抜けた人材やアイデアを育てること、
集団への同調圧力をかけないことだ。

「君のここが、ひとと違っているからすばらしい」
こういう言葉を、アメリカ人は子どものころから何度も聞かされ、育っていく。
自分が自分であることを、肯定されること、
それが人材の多様性を生み、社会の強さにつながっている。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

違法ダウンロード刑罰化に民自公が突き進むことに、なぜ違和感があるのか
違法ダウンロードに刑事罰を付ける、著作権法改正の修正案の件、
のびのびになっていたけど、
いよいよ13日にも衆議院文部科学委員会で採決される雲行きになっている。

これになぜ違和感があるのか、感情的な面を考えてみた。

どうみても、自公が音楽業界の言い分だけを鵜呑みにして、強引に進めようとしていること。
どうみても、国民からわき上がっている疑問の声を、多くの議員は聞こうとしていないこと。
どうみても、ネット住民の意見を、多くの議員は軽く考えていること。
どうみても、消費税法案を通すために自公の協力が欲しい民主が、改正の是非を問わずに賛成しようとしていること。

伝えられるところによると、
文科委員会では著作権法改正案(違法DL刑罰化抜き)の質疑終局後に、
違法DL刑罰化の修正案が出され、審議抜きで採決、
民自公の賛成多数で可決というシナリオが出来ているらしい。

本当にその通りになったら、委員会は茶番もいいところだ。
密室談合で法改正を決めていますと、国民の前にさらけだすつもりなのだろう。

国会議員のみなさん、あなたたちが何をするのか、有権者はみていますよ。

(それにしても、自公がなぜここまで「前のめり」なのかが、よくわからないなあ。)

テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

カフェでお仕事中のひとは?
IMAG0007_1.jpg

ボストンの一角で、しばらく前に撮った写真。

カフェでお仕事中のひとは誰?

ちょっと見えにくいけど、それはお巡りさん。

コーヒーをすすりながら、反則切符みたいなものを、
一生懸命マークシートに転記していた。

拳銃持ってるのにはぎょっとしたけど、
お店にとっては、用心棒がわりになるね。

日本で制服警官が勤務中にカフェでコーヒー飲んでたら、
たぶん新聞ネタになって懲戒だけどね。

だけど、何で日本社会は、公務員に厳しいんだろうね。

もしこれが、外回りのビジネスマンだったら、
ファミレスでコーヒー飲みながら資料作成してたって、
たいてい構わないのにね。

お巡りさんだって、カフェでやったほうが能率上がることもあるだろうに。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

ジョン・ウィリアムズ!
CIMG1547.jpg

今シーズンのボストン・ポップスの目玉、
ジョン・ウィリアムズによるフィルム・ナイト。

80歳記念のコンサートでウィリアムズが自らタクトを振って、
彼の映画音楽の数々を聴かせてくれるとあれば、
行かないという選択肢はありえない。

どうにかチケットをゲットし、
「ジョーズ、スター・ウォーズ、インディー・ジョーンズ、E.T.メドレー」
「スーパーマン」
「オリンピック・ファンファーレ」
など、夢のようなコンサートを堪能した。

元気でいてくれて、ありがとう、という感じだ。


ウィリアムズの音楽は、
娯楽商業映画と結び付いたからこそ存在し、
それゆえに不当に低く評価されるきらいがある。

このハリウッドのベートーベンが、
いずれクラシックと呼ばれる日が来るのだろうか。

もしも、パブリック・ドメインになることがクラシックの一条件だとするならば、
あるいは、その日は永久に来ないかもしれない。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ACTAに対するEUの懸念とは
5月31日に、EUの三つの委員会、
Civil Liberties Committee (LIBE)
Industry Committee (ITRE)
Legal Affairs Committee (JURI)
で、日本発の協定であるACTA(偽造品の取引の防止に関する協定)に関する投票があった。

日本では報道されないので、その名もほとんど知られていないし、知ったところで、
偽造品を取り締まる協定?結構なことじゃない?
程度にしか思われていないようだが、
EUでは今年はじめあたりから、広い市民層を巻き込んだ大騒動になっている。

これまでの経緯については、ここを参照。

さて、その三つの委員会での投票は、すべてACTAを否定する結果になった。

EUの市民や議会は、いったい何を懸念しているか、軽くまとめておきたい(情報源はここ)

LIBEでは、ACTAに賛成1、反対36、欠席21。
反対理由:
・ACTAは、EU Charter of Fundamental Rightsにそぐわない。
・偽造品への対策は必要だが、それは個人の生活を尊重し、個人情報を保護するものでなくてはならない。
・ACTAはその点で、多くのあいまいな部分を持っている。
・インターネット・プロバイダーは、ネットを取り締まってはいけない。

ITREでは、ACTA賛成6、反対25。
反対理由:
・ACTAは知財権のバランス、ビジネスの自由、個人情報の保護、情報交換の自由を損なう。
・ACTAの知財へのアプローチは、各セクターの特質を無視しており、欧州の企業に法的な不確定さをもたらす。

JURIでは、ACTA賛成2、反対10、欠席2。
・Gallo議員から提出されていたACTA賛成意見(欧州議会のLegal Serviceに賛成意見がある、ACTAは新しい知財権を創らない、など)を否決。

数からいえば、ACTA反対派の圧勝である。

今後の予定だが、6月9日には欧州全体で、再び大規模なデモが企画されている(日本でもやるようだ)。
その後、ACTAを所管するInternational Trade Committeeが6月21日にある。
それを受けて、7月初旬の全体会議でEUとしての最終的な意志決定がなされる。
そこでも否決されたら、EU構成国のすべてがACTAに参加しないことになる。
(ACTA自体は、どこかの6ヶ国が批准したら発効する。)


ぼくはいま日本にいないからわからないのだが、
こうした動きを日本のマスコミは、まだ伝えていないのだろうか。
日本はACTAの提唱国なのだから、
EUでの相次ぐ拒絶の動きに対して、
官邸や外務省や経産省は、何か説明をしたらどうかと思うのだが、
そんな動きは聞こえてこない。
(あるいは例によって、水面下でやってるのかもしれないが。)

日本は野田政権が昨年署名し、国会での批准を待つ段階に来ている。
もともと自公政権下で進められた交渉だし、待ったをかける有力な政党は、いまのところなさそうだ。


ACTAに拒否反応が起きている最大の理由は、
それが秘密交渉で進められてきたことにある。

市民生活に密接にかかわる領域で、ルールメイキングに透明性が欠けるとどうなるのか。
少なくとも欧州での今回のケースについては、手痛いしっぺ返しを受けているといっていいだろう。

TPPも、違法ダウンロード刑罰化もそうだが、
秘密でルールを決めるようなやり方は、
この世界ではもう通用しなくなるんだということを、
みんなが学ぶきっかけになるといい。

テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

やまだしょうじ

Author:やまだしょうじ

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
315位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
社会科学
12位
アクセスランキングを見る>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。