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未来よりも過去に関心があるお隣さん
今日ハーバードで聞いてきた、
科学史が専門の韓国人プロフェッサーの講演が、
あまりにも興味深かったので書いておく。

韓国では「スターウォーズ」はまるで人気がないのだそうだ。
「スタートレック」にいたっては、ほとんど知られていないらしい。

韓国で人気なのは未来の物語ではなく、
民族、歴史、家族、ロマンスといった、過去と現在のドラマで、
SFは子ども向けの幼稚なものと考えられていると。

「スタートレック」の冒頭の有名なセリフ、
"to boldly go where no man has gone before"
(未踏の果てを果敢に行く)
を韓国のある有名な科学系大学の学生にみせて感想を聞いたところ、
「未踏の果てなんてところへ、どうして行かなきゃいけないのか?」
という意見に大いに落胆したとのこと。

SFというジャンルは70~80年代にはあったが、
いまはソウルの大きな書店へ行ってもSFの棚は存在しないとも。

つまり、科学技術で未来を築くという発想が現在の韓国社会に乏しく、
民族のアイデンティティーを求めて過去ばかりみていることを、
韓国人の彼は自嘲気味に語っているのだ。

サムソンやヒュンデの躍進をみれば、
彼の説がどこまで有効かは一考の余地はあるけれど、
「スターウォーズ」や「スタートレック」のように、
現在のネイションが解体した後の世界などは韓国の現実とはかけ離れているし、
領土の拡張を内包している物語は、植民地であった歴史と相性が悪い。
ましてや「スターウォーズ」のように親子が戦う話は、
儒教倫理にはそぐわない。

ぼくたちはこのお隣さんと、
未来志向の関係をなかなか築けないでいるのだけど、
こういう知性を持ったひとを知り得たことは収穫だ。
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