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「百鬼夜行絵巻」の論文が刊行されました
昨日につづいて、
「百鬼夜行絵巻」研究の成果出版、第4弾です。

国際日本文化研究センター(日文研)が出している。
『日本研究』という学術誌の第40集に、
「『百鬼夜行絵巻』編集の系譜――情報学からの解明」
という論文が掲載されました。

大学の図書館などに、そのうち配布されます。
amazonでも買えないことはないようですが、
いずれPDFが公開されるので、そしたらお知らせします。


論文のあらましを書きます。

鬼が夜中に行進するさまを描いた、
「百鬼夜行絵巻」というものがあって、
世界におよそ60ほどの伝本残っています。

そのうち、大徳寺の真珠庵が持っている
「真珠庵本」(重要文化財)が有名です。

じつは真珠庵本とおなじ妖怪が登場しているけど、
その並び方が違う伝本がたくさんあるのです。
これらは、真珠庵本の「亜流」のようにみられていました。

ぼくは真珠庵本を含めた、
それらの伝本の妖怪の配列に着目して、
生物進化の分析方法をまねて、
「百鬼夜行絵巻」の系統樹を作ってみました。

すると、真珠庵本とおなじ妖怪がいる伝本のなかで、
いちばん普遍性のある配列を持つのは、
真珠庵本そのものではなくて、
日文研が持っている伝本だとわかったのです。

描かれた妖怪の細かな特徴を詳細に検討しても、
その系統樹が妥当なことがわかりました。

さらに、
いまの真珠庵本は、
伝来の過程で紙が継ぎ目の所で
入れ替わっている可能性が濃くなりました。

そして、
おなじ方法をあらゆる種類の「百鬼夜行絵巻」に当てはめて、
伝本全体の系統を推定しました。

ざっと、こんなところでしょうか。

アカデミックな文体なので、
とっつきにくいかもしれませんが、
詳しく知りたい方は、ぜひお読み下さい。

昨日紹介した「怪」Vol.28か、
11月9日のブログで紹介した「人間文化」Vol.10のほうが、
ずっと読みやすいですけどね(笑)

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ジャンル : 学問・文化・芸術

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