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研究の意義は見い出されるもの:『銀座と資生堂』
3・11後や原発事故にかかわる問題に、テーマをシフトさせる研究者が多い。
たいていは、自分が慣れ親しんだ方法で、対象を東北や福島にするといったものだ。

シフトさせる理由はかんたん。

そういうテーマのほうが、研究費を取りやすく、
社会の要請に応えられるからだ。

それは研究者としての、処世術でもある。

しかし、そういう研究者は、もっと大きな社会問題が起きたら、
すぐにそちらへ、足場を移してしまうものだ。

ほんとうに優れた研究テーマは、
社会が動くとその意義が自然に表出する。

戸矢理衣奈 『銀座と資生堂―日本を「モダーン」にした会社―』 新潮社。

かつて(少しだけ)指導したことのある元院生の本をほめるのは、
身びいきに思われてしまうものなので、やや気が引けるのだが、
この本の意義は、それが見い出されるように世の中が動いていった。

震災も戦火も乗り越えて、街とともにブランド価値を作った会社と経営者の物語だ。

著者は東日本震災が起こる約半年前に、この本のもとになる論文で博士号を得ていた。

開沼博さんの『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』もそうだが、
研究テーマの選定とは、こういうものでありたい。

銀座と資生堂: 日本を「モダーン」にした会社 (新潮選書)銀座と資生堂: 日本を「モダーン」にした会社 (新潮選書)
(2012/01/27)
戸矢 理衣奈

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テーマ : 研究者の生活
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