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「ディズニー美術展」をみる
京都の岡本光博さんの画廊・KUNST ARZTで開かれた
「ディズニー美術展」へ行ってきた(昨日終了)。

「ディズニー」と付いているが、D社とは関係ない催しだ。
D社のキャラクターや商標を題材に、
知財とアートの関係を問い直そうという企画とみた。

5人のアーティストが出品していたので、その感想を書いておく。

まず、壁を大きく占めていたのが、
福田美蘭さんの新作「誰ヶ袖図」。
金壁画を模したような背景で、
衣桁や屏風にDアニメのキャラクターたちの衣装が掛けられている。
そして屏風に描かれた風景は、どこかでみたような……。
寓意が何重にも仕込まれていて、
実に多様な読み解きができる。
いつものことながら、すごい力量だと、しばし立ちすくんだ。
どこかの美術館が買いそうだということで、
そのうちみなさんも目にする機会ができるでしょう。

おなじ部屋には画廊のオーナーである岡本光博さんによる、
某鼠の種々のぬいぐるみを解体してアレンジした作品があった。
どれもけっこう違う顔をしているのだけど、
そのどれもが、たしかに、あの鼠だと認識できる。
そしてそれを「退治」しようとするアーティスト。
その闘いの行方やいかん。

その部屋のもうひとつの壁には、
ピルビ・タカラさんの作品がビデオ上映されていた。
シンデレラのコスプレで、
ユーロ・D・ランドに入場しようとするアーティスト。
それを阻止しようとする警備員。
その様子を、こっそり撮影した作品だ。
「夢の国」に働く知財のコントロールを暴いた作品なのだが、
ぼく的にはいまひとつ、感じるものが弱かったかな。

ふたつ目の部屋にはおふたりの作品があった。
まず高須健市さんの作品は、
D社のマークをひっくり返したものが、
商標登録されるか(出願中)、という作品だ。
類似商標の臨界点を試すものとして、おもしろい。
出願結果はどうなるのだろうか。

最後は、人気上昇中の入江早耶さんによる「消しかすアート」。
D社の絵本を消しゴムで消したかすを集めて、
(つまり、絵本から色を取る感じ)
練って粘土状にしたものを使って、
キャラクターを合体させた精巧な造形をしていた。
みていると、触ってみたくなる質感だった。
入江さんに聞いてみたら、
展示している状態は、まだできたてで、とても柔らかいのだが、
時間が経つとだんだん固まってくるのだとか。
そのフラジャイルさと、
ときとともに質を変えていくという楽しみが、
所有欲をそそる。

夜は、関係者が30人ほど集まって、
いろいろ意見交換をした。
結論的には、D社って、アートには意外と理解あるのかもね、
ということになった。
(でも、D社本体と日本の運営会社とでは、
考え方が違うかもよ、という意見もあった。)

岡本さんは、画廊が潰されるかも、という覚悟をしてたみたいだけど、
会期終了までは、さしたることはなかったそうだ。
(米国からD社のひとが、みに来られたそうだが。)

展示の概要はこちら。
http://kunstarzt.com/exhibition/VvK/111DisneyArt/DisneyArt.htm
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