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日本社会の強み、アメリカ社会の強み
外国に居るとつくづく思うが、
日本社会の強みは、
低賃金単純労働者のクオリティの高さにあると思う。
(たとえばAKB48?)

アメリカ人だけじゃないが、外国の単純労働者は、
どうやって適当に仕事をやり過ごすかとか、
つぎの休みのことばっかり考えているひとが、珍しくない。

その点、日本では現場の「末端」まで、
顧客によいサービスを提供する精神が浸透している。

低賃金単純労働者のクオリティの高さが、
世界最高ともいわれる、細やかに行き届いた、
ときに細かすぎるサービス水準の源だと思う。


その反面、日本はアメリカに絶対に勝てないと思う部分もある。

それは、飛び抜けた人材やアイデアを育てること、
集団への同調圧力をかけないことだ。

「君のここが、ひとと違っているからすばらしい」
こういう言葉を、アメリカ人は子どものころから何度も聞かされ、育っていく。
自分が自分であることを、肯定されること、
それが人材の多様性を生み、社会の強さにつながっている。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

カフェでお仕事中のひとは?
IMAG0007_1.jpg

ボストンの一角で、しばらく前に撮った写真。

カフェでお仕事中のひとは誰?

ちょっと見えにくいけど、それはお巡りさん。

コーヒーをすすりながら、反則切符みたいなものを、
一生懸命マークシートに転記していた。

拳銃持ってるのにはぎょっとしたけど、
お店にとっては、用心棒がわりになるね。

日本で制服警官が勤務中にカフェでコーヒー飲んでたら、
たぶん新聞ネタになって懲戒だけどね。

だけど、何で日本社会は、公務員に厳しいんだろうね。

もしこれが、外回りのビジネスマンだったら、
ファミレスでコーヒー飲みながら資料作成してたって、
たいてい構わないのにね。

お巡りさんだって、カフェでやったほうが能率上がることもあるだろうに。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

10年後のグラウンド・ゼロ
CIMG1460.jpg

テロがあったとき、この場所は10年後どうなっているかと、同僚と話したことがある。

そんなの観光地になるに決まっている、というのが結論だったが、
さすがにあの頃は、そんなことを公言はできなかった。

10年経ってみたら、やはり観光地になっていた。

ビルのあった場所に作られた滝の周囲には、
犠牲になった方々のお名前が刻まれている。

日本人らしき名前も、とくべつ探さなくても、いくつも目に飛び込んでくる。

厳粛な慰霊と、アメリカのナショナリズムと、物見遊山の観光と、
これらがみんな混ぜ合わさった場所として、
ここは存在しつづける。

テーマ : アメリカ旅行
ジャンル : 旅行

抵抗と匿名のシンボルがガイ・フォークスな理由
いわゆる「ネットの自由」を訴えるひとびとがよく被っているのが、ガイ・フォークスの仮面である。

ハッカー集団のアノニマスやウォール街占拠運動のひとたちが使ったものが、波及したようだ。

ところで、ガイ・フォークスといっても、ピンとこないひとが多いだろう。
ぼくも、はじめてイギリスで暮らすまではそうだった。

ガイは1605年11月5日にイングランド議会を爆破しようとして未遂に終わり、死刑になった男である。

毎年11月5日はガイ・フォークス・ナイトといって、
イングランドのひとびとは花火大会やボンファイヤーや移動遊園地などを楽しむ。

ぼくが住んでいたケンブリッジでも、
コモンズとよばれる牧草地に一晩限りの移動遊園地が出現し、
イギリスにしては盛大な花火があがった。

ぼくはみたことがないが、ガイを模した人形を引きずり回し、
あげくにボンファイヤーに投げ込む習慣もあるそうだ。

そのいわれが17世紀の爆破未遂事件だと聞いて、
まあなんとイングランド人は執念深いのかと思ったものだ。


ガイの事件の根っこには、宗教対立があった。

イングランドはプロテスタントの国で、
カトリックを厳しく弾圧していた。

そしてガイはカトリックだったのだ。


ガイを「抵抗と匿名のシンボル」とするひとびとには、
アメリカ文化の基層にあるプロテスタント的な価値観への反感があり、
それが無意識に作用してか、
反プロテスタントの抵抗運動をしたガイをシンボルにしているのではないだろうか。

アメリカ=プロテスタント 対 カトリック=ガイ・フォークス

という構図のなかで、アメリカ流に反感を持つものがガイと自己同一化する、
そういうことではないだろうか。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

研究の意義は見い出されるもの:『銀座と資生堂』
3・11後や原発事故にかかわる問題に、テーマをシフトさせる研究者が多い。
たいていは、自分が慣れ親しんだ方法で、対象を東北や福島にするといったものだ。

シフトさせる理由はかんたん。

そういうテーマのほうが、研究費を取りやすく、
社会の要請に応えられるからだ。

それは研究者としての、処世術でもある。

しかし、そういう研究者は、もっと大きな社会問題が起きたら、
すぐにそちらへ、足場を移してしまうものだ。

ほんとうに優れた研究テーマは、
社会が動くとその意義が自然に表出する。

戸矢理衣奈 『銀座と資生堂―日本を「モダーン」にした会社―』 新潮社。

かつて(少しだけ)指導したことのある元院生の本をほめるのは、
身びいきに思われてしまうものなので、やや気が引けるのだが、
この本の意義は、それが見い出されるように世の中が動いていった。

震災も戦火も乗り越えて、街とともにブランド価値を作った会社と経営者の物語だ。

著者は東日本震災が起こる約半年前に、この本のもとになる論文で博士号を得ていた。

開沼博さんの『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』もそうだが、
研究テーマの選定とは、こういうものでありたい。

銀座と資生堂: 日本を「モダーン」にした会社 (新潮選書)銀座と資生堂: 日本を「モダーン」にした会社 (新潮選書)
(2012/01/27)
戸矢 理衣奈

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テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

「平清盛」の弓のこと
NHKで「平清盛」がはじまっている。

タイトルバックで松ケンが格好良く弓を引いているけど、
歩射(馬上じゃなく地面に立っての弓術)で、
しかも蟇目の矢を射るのに、
どうして体の正前に弓を構えてるのだろうか
(こういう場合は、斜め前に構えなくてはならない)とか、
弓がずいぶん弱そうだとか、
だいいち弓の形が清盛の時代のものじゃないとか、
アラばっかりみえて、それだけで興ざめしてしまう。

研究者とは、因果な仕事なのだ。

弓具の雑学事典弓具の雑学事典
(2010/07/23)
森 俊男、佐藤 明 他

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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

「絆」という字
今年の漢字は、予想通り「絆」になった。

日本のあちこちに、「絆」という字があふれているのをみてある外国人が、
「何だか日本人は内向きに小さく固まっているようで、よくは思えない」とぼくにいった。

ぼくは「無縁」化していた日本社会が、
よい方向に変わったと思っていたのだけど、
そういわれると、そういう面もあるかもしれない。

「絆」は国内だけの「絆」じゃなく、
国境を越えた「絆」もたくさんあってほしい。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

「ハーバードを占拠せよ」
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いま、ハーバード・ヤード(大学の中心部)の
柵で囲われたエリアの門がすべて閉ざされて、
部外者は立ち入り禁止になっている。

何週間かまえかららしいが、
全米のあちこちで起きているOccupy(占拠)運動が、
ハーバードにも飛び火したからだ。

CIMG0562.jpg

正門からのぞいてみたら、
ジョン・ハーバードの銅像のまえに、
学生が張っているテントがいくつかみえる。

Occupy運動は、1%の大富豪が残りの99%から搾取している、
いまのアメリカ社会の構造に抗議するものだ。

その1%を生み出しているともいえる、
ハーバード大の学生がOccupyに参加するのは、
社会はもっと公平であるべきなのだという、
学生の良心というか、義憤が表れたものだろう。

金持ちの肩を持つ教授の講義をボイコットする運動も起きているらしい。

だが、門の外からのぞきみた限りでは、
ここではそれほど大きなうねりになっているようにはみえなかった。

やはり、他のOccupyとは、ちょっと性質が違うのかもしれない。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

公益を害する官の論理
朝日新聞で連載されている「プロメテウスの罠」がおもしろい。

学術研究に官が介入して、
どれほど公益を害することになったかが、
極めて具体的に書かれてある。

8日の記事には、
原発事故が起きているのに、
放射線の観測予算が打ち切られそうになったときに、
研究者同士が消耗品をこっそり融通し合ったとあった。

それを読んだとき、
こんな風に書かれるとまずいのではと思ったが、
やはりその後、ひともんちゃくが起きたようだ。

誰がそんな融通をしたのか、文科省が調べはじめたのだそうだ。

そのことを今日の記事では、
「半世紀以上も続いてきた観測が途絶えることには興味を示さず、継続のために研究者が融通し合った消耗品の行方には過敏に反応する」と皮肉っている。

これほど官の体質を言い当てた表現はない。

官は学術的な必要性よりも、研究者にルールを守らせることに関心がある。

記事によると、融通した消耗品分を返金してもらわねばならず、
それは財務省の指示だと文科省の官僚はいう。
かたや財務省の官僚は、予算執行は各省の責任でやることだとうそぶく。

国家の大事にあたってではないにしても、
国立大学など公的機関に所属する研究者に対する
官からのこの種の圧力は、日常的にある。

国の予算の場合、だいぶゆるやかになったとはいえ、
原則として年度内にお金をきれいに使い切らないといけない。
1円たりとも残してはいけないのだ。

仮に創意工夫をして予算を節約したら、
褒められるのが常識だと思うのだが、
官の論理では、それは当初の計画が甘かったせいだとマイナスにみられる。
どうして予算を使い残すことになったのか、
なぜそれを次年度に繰り越さないといけないのかの説明を要求される。

たとえ原発事故のような危機に対応するためであっても、
消耗品を「こっそり融通」したら、それは「不正」になる。

かくも、官の論理は世間の常識からかけはなれている。
だから、無駄遣いや研究費の「不正使用」が後を絶たない。


「プロメテウスの罠」は、ぜひ書籍化してほしい。

テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

ジョブズと『弓と禅』
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ヘリゲルの『弓と禅』に、新しい帯が付いて売られていた。

典型的な「帯買い」をした。



スティーブ・ジョブズの生涯の愛読書!
彼の人生に大きな影響を与えた「禅」、
その道に傾倒した若き日のジョブズが出会った運命の一冊。
すべてはここから始まった…




これが、ジョブズ本のコーナーに並んでいた。

たしか毎日新聞で、ジョブズがこの本を読んでいたと紹介をされたので、
版元さんが増刷をかけて、この帯を付けたみたいだ。

こうやって、古典が新たな読者を得るのは、いいことだ。

『弓と禅』を読み終わったら、
つぎはぜひ『禅という名の日本丸』を読んでほしい。

禅という名の日本丸禅という名の日本丸
(2005/04)
山田 奨治

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2011年12月24日追記:

このエントリは人気があるようなので、
『禅という名の日本丸』での論点をまとめておく。

まず、ヘリゲルの書いたことはいくつかの基本的な事項で、事実と異なる。
たとえば、弓を修行した期間をヘリゲルは6年と書いているが、
事実関係を照らし合わせると3年とちょっとである。
ヘリゲルは日本語がほとんどわからず、
師匠とのやりとりを正確に記録してはいない。
なかでも、「暗中の的」のときの師匠との会話はあやしい。
「それが射る」も誤解である可能性がたかい。

ヘリゲルは日本に来る以前に、ハイデルベルクの日本人留学生から禅の知識をかなり得ていた。
来日前に禅についてのドイツ語のアンソロジーの編集もしていた。
西洋での禅の紹介者になるのだという、野心すらあったようだ。
日本に来て禅を知ったという『弓と禅』のプロットも、事実関係をみると成り立たない。
ヘリゲルの師匠が説いたのは独自の宗教的な弓術であって、禅そのものではなかった。

帰国後ヘリゲルはナチ党員になりエルランゲン大学の学長にまでなった。
戦後はナチスへの「消極的な同調者」と認定され、公職を追われた。
以上の事実を、ヘリゲルの紹介者らはひた隠しに隠してきた。

日本文化はすばらしいと、西洋人からお墨付きをもらう――
ヘリゲルの『弓と禅』はそのような目的のために、
日本側によって、無批判に利用されてきた。


ジョブズが愛読したという、不確かな宣伝文句も、
けっきょくはそういう構図を反復しているだけのことなのだ。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

TPP交渉に参加しても国民には何ひとつ知らされない
日本がTPP交渉に参加していないから、
何が話し合われているかわからないのだというが、
その認識はまちがいで、
交渉に参加している国では、
何をどう交渉しているか、
主権者のはずの国民には知らせずに、
事が運ばれている。

何がどうなるから賛成・反対というのでなく、
一部の官僚と政治家による密室の話し合いで、
国の未来を決められてはたまらないと思う。

交渉の過程はオープンであるべきで、
要所要所で国民の意思を確認するプロセスが必要ではないか。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

TPP、ごく一部のひとが国の行方を決めてしまうのは、おかしくないか
平成の開国だというTPP(環太平洋経済連携協定)だけど、
国の命運を左右するとかいいながら、
具体的に何が話し合われるのか、さっぱり聞こえてこない。

ACTA(模倣品・海賊版拡散防止条約)のときもそうだったけど、
外交交渉だから、手の内をあかせないからとかいって、
そんな重要なこと、政府のごく一部のひとだけで勝手に決めてしまって、
国民は結果を受け入れろというつもりだろうか。

「新しい公」のあり方をみんなが模索しているときに、
そんな古くさい統治のやり方が、
まかり通っていていいのだろうか?

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

日本人の美徳は20世紀に創られた?
1909年、12年間の米国生活を終えて帰国した鈴木大拙がこんなことを書いている。

「日本人はまだ時間の観念に乏しきに似たり、
『時是れ金』と云ふ米国の格言はまだ実地に行はれざるやうに思はる」

日本では商店での丁稚の動作、商品の包み方、釣銭の出し方なんかが、
アメリカに比べて緩慢だというのだ。

また、英国や米国では客のためにいろいろ便宜をはかるのに、
日本の小売人は不親切、不勉強で、注文したものも持ってこず、
持ち合わせがないものを客のために取り寄せることもしないと嘆いている。
(『鈴木大拙全集(新版)』第30巻、386~387頁)

いまの日本人が英米人のサービスに感じるようなこと(失礼!)を、
米国から帰国した大拙は日本人に感じていた。

迅速丁寧で細やかなサービスなど、
いま日本人の伝統的な美徳と思われていることが、
20世紀のはじめには存在しなかったのかもしれないぞ。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

エストニアの萌え系寿司店
CIMG0885.jpg
(お店の許可を得て撮影しました。)

こんなところに、こんな店がと感動。

猫耳をつけた女の子が、寿司を握ってくれるのだ。

タリンにあるSUSHI CATというお店。

だけど、内装が標準的じゃないことと、
店内の大型テレビで某アニメを映していることと、
接客係さんが、ちょっとセクシーな月野うさぎちゃんなことを除けば、
出すものも、サービスも、ごくふつうの寿司店である。

しかも、海外の寿司店としては、味はじゅうぶん及第点。


エストニアは、Skypeが開発された国だったんだ。
ITと英語教育には、国をあげて取り組んでいる。
力士の把瑠都もエストニアの出身。

う~ん、この先進性はあなどれない。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

エストニアの「ゆるキャラ」?
CIMG0814.jpg

エストニアという国のタリンという街に来ている。

こんなキャラが広場にいたのをみて、
いっしょにいた同僚が、ゆるキャラだ、ゆるキャラだといったけど、
ゆるキャラ独特の、フォルムの不安定さに欠けるので、
ぼくはそうとは認めない。

このキャラたちは、絵はがき売りでした。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

山本二三展・前景になった背景は風景を変えるか
TS3S0083.jpg

神戸市立博物館の「山本二三展」へ出かけた。

ジブリのアニメの背景画などを手がけた美術監督さんに光を当てた展覧会だ。

アニメのなかの町並みや自然には、物語が伴っている。

それはバーチャルなものであっても、
実在のものと変わらぬ風景として、
ぼくたちのなかにある。

19世紀イギリスのコンスタブルやターナーによって、
風景が絵画の領域になったという。

だとすれば、山本二三の背景画によって、
リアルからバーチャルへと風景画の領域が広げられた、
ぼくはそう評価したい。

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

高校の三者懇へ出かける
子どもの高校の三者懇談会に、
親としてはじめて出かけてきた。

進学校といわれる高校なのだが、
まあ、何というか、
いうことは成績のことばかりで、
生徒の人間的な長所や悩みには、触れようともしない。

国公立大や有名私大への進学がすべてで、
親の多くもそれしか望まないから、
先生も自然とああなってしまうのだろう。

一流大学のキャンパスによくいる、
屍のような学生は、
こうしてできあがるのやなと思った。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

坊さんにあえて苦言をいくつか
これまで、いろんな坊さんをみてきた経験から、あえて苦言をいくつか。


いまどき、坊さんは肉食するなとまではいわないが、
袈裟を着たまま食べるのはやめてほしい。
それも美味しそうに。

いまどき、坊さんは酒を飲むなとまではいわないが、
その場にいる俗人の誰よりもたくさん飲むのはやめてほしい。
それも昼真っから。

いまどき、坊さんは遊ぶなとまではいわないが、
祇園で遊んだ自慢話はしないでほしい。
それも法事のあとで。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

伝統文化の修行は心の修養になるだろうか
先日、武術研究家の甲野善紀さんと、また長電話をした。

甲野さんはいま、メルマガの連載で、
弓術をかなり修行したはずなのに、
それが人間的な成熟になるどころか、
まったく逆になってしまった例を紹介なさっている。

武術をやっていて、技も心も傑出したひとはいるが、
そんなのはたぶん数1000人にひとりくらいで、
残りはぜんぶ、技も心も中途半端どころか、
キャリアや段位を鼻に掛けて、
横柄な人間になってしまう者も少なくない。

甲野さんいわく、
ひとりの傑物が生まれても、
それでたとえば数100人の横柄な人間ができるくらいなら、
武術の修行なんてしないほうがいいのでは。

キャリアや段位を鼻に掛ける人間は、
別に弓術や他の武術に限らず、
伝統文化全般について、
そういう例はぼくはいくつもみてきている。

精神修養ができているはずの禅の坊さんでも、
ずいぶんいばっているひとを、何人か知っている。

修行っていったい何なんだろう?

だけど、
心の修養になることは、
やっぱり何かしたほうがいい。

とくに学者なんて、修養ができていないひとばっかりなので、
正直いって、付き合って気持ちのいいひとの割合は低いと思う。

だけど、スポーツ指導系の学会で出会う、
オリンピックのメダリスト級のひとたちは、
厳しいトレーニングや試練を越えているから、
人間的にもすばらしいし、話していると、
自分の人間力のなさがわかって、恥ずかしくなってしまう。

日本の武術や芸事や禅でなくても、
西洋起源のスポーツでも、
じゅうぶん精神修養ができるのだ。

いや大事なのは心の修養を求める気持ちを持ちつづけることであって、
そういう気持ちさえあれば、わざわざ伝統文化などやらなくても、
草引きや掃除や、あるいは寝転がっているだけでも、
かなりのレベルまで心が練られるだろう。

そう、下手に伝統文化などに手を出さないほうがいいのかもしれない。

問題は、心の修養を求める気持ちを、持ちつづけるかどうか、
経験や地位や権力が高まっても、
初心が慢心に変わるのを、
どうやって防ぐかということなのだ。

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

「ドン★キホーテ」の子役がすごかった
このごろの子役にはうまい子が多いが、
昨日のドラマ「ドン★キホーテ」(第1回)の子役はすごかった。

幼稚園児が虐待を受けて、泣きわめくのだが、
それがあまりに真に迫っていて、
これって、ほんとうに演技?と思ってしまうくらいだった。

ぐぐってみたら、
黒澤宏貴君という子らしい。

あれが演技なら、将来すごい俳優になるかも。

テーマ : TV
ジャンル : テレビ・ラジオ

やらせメールなんて、ギョーカイのジョーシキなのでは?
玄海原発についての国の説明会にさいして、
運転再開に賛成するメールを、
九電の関係者が一般人を装って送った問題。

それくらいのことするのは、
別に電力に限らず、
あらゆるギョーカイのジョーシキだろう。

今回のことに限らず、
製品レビューサイトやブログなんかで、
一般ユーザーのふりをして、
自社製品をほめたり、
競争相手をけなしたり、
そんなことは、常態化しているとみたほうがいい。

冷めた目で情報をみる能力が、
ネット時代に必要なリテラシーだ。

テーマ : インターネット
ジャンル : コンピュータ

学問の使命とその限界
学問の使命は、「世界にかけられた呪縛を解くこと」
だというマックス・ヴェーバーのことばが、
いま読んでいる本のなかにでてきた。

まさにそのとおりだと思ういっぽうで、
その呪縛を心地よく思うひともいるわけで、
ひとをそういう安住の地から連れ出せるほど、
学問の力は強くないということも、
何年もまえからずっと感じてきた。

求めよ、されば与えられん。
されど、求めざる者は永遠に牢獄のなか、である。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

最近感じる懲りない面々
わずかな放射線による、発ガン率のわずかな上昇を気にする喫煙者。

被災地を支援しようといいながら、茨城や福島の産品を風評で買い控えるひと。

意味のない自粛で、景気をますます冷え込ませるひと。

原発事故対策を非難する、原発を作ってきた政党とその支持者。

東北の復興支援ばかり呼び掛けて、地域の政策を訴えない西日本の地方議会議員候補者。

テーマ : 地震・災害対策
ジャンル : ライフ

無益な自粛は止めよう
無益な自粛はもう止めよう。

ぼくらがやるべきことは、ふつうの生活を取り戻すこと。

ムードのための自粛は、もういい。

歌手にだって、お笑い芸人にだって、
こういうときだからこそできることがあるはず。
彼らにだって、働いてもらおう。


CMのことで公共広告機構に文句をいうのは、ひどい筋違いだ。

非難されるべきは、
おなじCMを垂れ流しているテレビ局と、
ほとぼりが冷めるまではと自社CMを引き上げて、
ほおかむりをしている企業だ。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

買いだめは略奪に近いぞ
日本では大災害でも略奪がおきないことを、
海外からは賞賛されているけれど、
いま困ってもいないのに買いだめするのは、
略奪に近いぞ。

略奪は困っているひとがやむを得ずという側面もあるが、
買いだめは被災者から物資を奪う行為だ。

テーマ : 東北地方太平洋沖地震
ジャンル : ニュース

気持ちはわかるけど、被災者と日本社会のためにはするべきでないこと
株を売ること。

個人宛に物資を送ること。

どちらも、みんながそれをすると、
経済と物流が混乱する。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

東電の会見はひどすぎないか
原発がたいへんなことになっているのに、
東電の会見はひどすぎないか?

個人の責任で踏み込んだ情報提供や呼び掛けをする者がいない。
みな保身をはかっているとしかみえない。

彼らは平時の大企業では、
有能な管理職か世渡り上手なのかもしれないが、
こういうときには役に立たないばかりか、
かえって国民を不安にさせている。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

西日本にいるぼくらが、いますぐにできる支援
緊急でもないのに、東日本に電話をかけないこと。

これがいますぐにできる大きな支援じゃないだろうか。

それから、デマのチェイン・メールをつながないこと。

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

入試問題ネット漏洩、自動翻訳と現代の学生さん気質
京大等で入試問題のリアルタイム・ネット漏洩が起きた。

あの翻訳文をみたとき、
なんか自動翻訳くさいなと感じたひとも多いはず。

そしたら、案の定そうだった。

自動翻訳くささというのは、何から生まれているのだろう。

いずれにしても、あれにベストアンサーの評価がつくとは、
英語についてはこのグループの力はたいしたことない。



大学でレポート課題を出すと、
ネットからのコピペ文章を、
悪びれもせず出してくる学生が9割以上もいる時代だ。

先人の思考を頼りにしながらも、
自分のことばで、必死で課題にくらいついた時代は、
大学ではもう過去のものになっている。

これではまずいのではないかと、教員の誰もが思っていた。
そういう意識のひずみが、ついにこういう形であらわれた気がする。

高校も予備校も、大学受験が人生のすべてのように詰め込みをするんじゃなく、
やってはいけないことを、まず教えてほしい。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

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やまだしょうじ

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